1258.赤ブドーに合う料理ノ巻 | フランス絵巻き

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南仏コートダジュール・画家よんじょう


名実ともに大酒豪である大画伯はですね、
赤ワインはたまにしか飲まないんですよ。
なんで?って、なんでもええやん。
ビターチョコを欲する周期と連動して、赤ブドー酒が飲みたい日もあります。

といってもネ、酸味強く、味薄き赤(どんな表現やねん)はあまり得意じゃなくてぇ、コク深く、甘き赤(どんな表現やねん)が好きなんです。
早い話、冒頭のワイン(↑)が、甘味のある深い人だった、という結論ヨ。平たくいうと、旨メーのヨ。

だけどネ、好みっつーのもイイ加減なもんスヨね。
掘りの深い顏が好きっ!と言うてて、えらいノッペリした顔と付き合ってる人もいますしね。
あるいは、サバ缶を買い占めてたオナゴが、サバのサの字も言わんようになってたりとかな。
人様から信用を得るのは、日々の何気ない行動の積み重ねよ、奥さん。
サバにも、奥さんにも、罪はないけど、時代が罪なのよね。
何の話?


赤ブドー酒の話でしたね。
ラベル裏面に、『このワインに合うオススメ料理は、カスレ、鴨のロースト、鴨のコンフィ セップ茸添え、トゥルーズソーセージ、クゥ・ファルシなど』とあって、笑ってしまいました。
要するに、仏国南西部出身のブドウ酒が『オレに合うのは、ふるさとの料理!』って言うてる事やもん。
ワインも濃いけど、郷土愛も濃いでっ。

クゥ・ファルシ(cou farci)というのは、鴨の首部分にフォアグラや、挽肉などを詰めた料理。
少々おぞましきけど、鴨の成仏、という点では、首の皮まで喰らうのは正しいの、カモ。