1157.ななちゃん追悼の巻 | フランス絵巻き

フランス絵巻き

南仏コートダジュール・画家よんじょう

大好きなネコ・ななチャンが死んだ。
享年17才。昨日から訃報続きで、涙がまた流れる。

ナナちゃんとは去年が初対面。1度きりの逢瀬だったのに、情が後を引いて困った。
17年間、”孤高の猫”といわれていたのに、なぜか、初対面の私に心を許してくれたのだ。
ナナちゃんは、おもむろに、私の腕を引き寄せ、私のテノヒラを枕にして、コクンっと熟睡したのだった。
これは、子猫が母猫に甘える時の全信頼行為なのだそうだ。猫を産んだ覚えはないのに・・。
こーゆーの、一回だけなら「単なる偶然」だけど、その日、ナナチャンは何度もそうやって、私のテノヒラの中で、グーグー寝とった。

<図解>(下手な図解で大画伯の面目丸潰れダガ)
そして。↓とうとうYJも、猫のボディーを枕に・・・。
相互マクラよ❤

私は、イヌにはスグちょっかいを出して、手ナヅケる癖があるけど、ネコの場合は、ネコの都合があろうと思ってるんで、余計なチョッカイは出さない。
だから、まさか、猫のほうから容認してもらえるとは思ってもみなかった。
その日は、このまま何時間でもナナチャンの枕でいたい、と思ったけど、そこは人間のお宅。
人間界に戻らなくてはいけない・・・。
人間界(=飼い主さん&友人)は、ナナチャンと私のその光景を写真に撮っていた。
孤高の猫が、人間に心を許してる姿が相当珍しかったようです。
実際は、ナナチャン同様、私も完全に(猫に)気を許してるわけで、2人(二匹?)の間にはグルグルと同じ気が巡ってるカンジなんよ。
両者に、同じ量の何か(氣)が、接してるテノヒラを介して、ネコのカラダ中を巡って、それがまた私の中に入ってきて、グルグル循環する。
もう完全に2人の世界。ネコに無関心なお方には「アホくさーっ!」の世界ですんで、スルーしたまえよ。
人間のアンタとは、心が通わんしなっ。

猫でも犬でも、対面すると、私は(自然に)話かけてしまうんですけど(ヤバイ?)、マニアルにはたぶん通じるんよね、「コイツは大丈夫だ」って。
人間同士は、表面でキモチの悪い事ばかり言い合って、偽善な日常を送ってるけど、ネコにはそんなものは通じない。イヌにも幼児にも通じない。

ま、人間同士でも、たった1度きりの対面で、<あ、この人。>と、心に刻まれる出逢いはありますけどね。理由はわからんけど、なぜか惹かれたり、そういう事は起こるネ。
そして、その瞬間から新しい歴史がはじまる。

再会を心待ちにしていたナナちゃんとの歴史は終わってしまったけど、遠いお空から冥福を祈る。