688.上を目指さない人の巻 | フランス絵巻き

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南仏コートダジュール・画家よんじょう

フランス絵巻き 目標を持つと、悩みが発生しますヨネ。
公式にすると、目標(願望)ー現状=差額(現実との落差)。
この落差分=悩み、になるザンスね。
悩みたくないなら、願望(目標)を持たないのが最善策ですけど、煩悩がないのは死人同然ですから、ホドホドに欲望はあったほうが活気づきますよね。
悩んだり、傷つくのを避けるため、最初から恋愛はしないという友人もいるんですけど、傷つく事を計算しない迂闊な私と、どっちがマシか?というと、どっちもどっちですけどね。赤面の量が確実に多いのは後者やけど。
自己防衛を最優先するタイプの人は男性にもいますけど、それが見えすぎると『テメぇの事が一番可愛いよね!一生お大事に』とイヤミの1つも言いたくなりますよね。ならないの?私、性格悪いねん。
フランス絵巻き さて、20年前に初版されたアル本を(ウチは古本しかないねん
)、3年ぶりに繙いたら、『徹底的に凡人を目指した芸人』の話が載っていて、これはスゴイなぁと思ったスヨ。(3年前に読んだ内容を1行も覚えてないのもスゴイけどねぇ)。
巷では、”目標に向かって前進あるのみ!”みたいな自己実現が持て囃されますけど、この芸人は、徹底して『凡人でいる事』を目指してたんですわ。
当然、凡人から見れば凡人にしか見えないんですけど、この芸人の非凡さをチャント見抜いていたオッチャン(=本の著者)がいて、このオッサンが一番偉いですね。こんなオッチャンがいてくれると、私はウレシクてしょーがないんですけど、数年前に天界のお人になってしまわれてネ、面識はまったくないのに、陰ながらホントウに寂しかったス。
上を目指して、力んだり、四苦八苦してるのが先進国の人間ですけど、雑草でさえ、放っておいても勝手に上に伸びますから、ツイ上を目指すのは、むしろ、自然の理で、特別なことではないのかもしれませんワネ。
フランス絵巻き
サバ読んで154cm