90.美醜・最終章ノ巻 | フランス絵巻き

フランス絵巻き

南仏コートダジュール・画家よんじょう

日本で「目鼻立ちがハッキリしてる」というのは褒め言葉ですが、フランスでは、目が大きいとか鼻が高いというのは「何の褒め言葉にもなりません」。(みんなそういう顔なので、別段、それは何の価値もないノダ)。

目ン玉の色が青いのは点数高いが、絶対数の少ない対象を貴重(美)に感じるもんなんダロウ。世界中が青目だらけなら何とも思わんハズだ。
フランス絵巻き
フランスでは、高い鼻をコンプレックス(欠点)に思う人が多いので、先日の尻ネタhttp://ameblo.jp/franco-japonais1/entry-10589492548.html 同様、深刻に悩んだ挙句、「鼻を削って低くする整形手術」をする人もいます。勿体ないヨネぇ。でも、ご本人は低くなった鼻に心底ご満悦。

日本人やアジア人は、細い目を悩んで整形する人が多いそうダガ、これだって、ちょっと国を変えれば、細い目が大変な魅力として羨ましがられることだってあるワケヨ。
鼻を削ったフランス人も、日本に生まれていれば、そんなバカなことせんで済むのに!と同じデスワ。
そんなわけで、美醜の判断も、日本だけの価値に捉われて悩むより、世界規格で自分の個性的な顔に満足するのがヨロシュござんス。何人(ナニジン)も、無意識に、自分の国の美醜価値基準に支配されてるネー。
そして。蓼食う虫もスキズキ(あるいは10人10色)ゆえ、美人美男子の規格から大きく外れていても、そういうハズレ顔を本気で好む男女は国内外にいます。世の中の需要と供給バランスを保つためにも、顔や身体をイジクるのは早計ザマス。
大きなお世話ダガ、生まれもった顔と身体をお大事に。
PS/私は中学生の頃↓鼻が高くなりたくて、ガムテープを鼻に貼って”立体鼻”を作製した過去がある。家族には大笑いされたが、自分ではイケテルと思っていた。
フランス絵巻き