89.美醜つづきノ巻 | フランス絵巻き

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南仏コートダジュール・画家よんじょう

日本では「色白は七難隠ス」と申しますが、フランスでは「色白は七難露呈ス」で、小麦色の肌(ブロンゼ)がもっとも美しいとされておりまス。
日本では、ファンデーションや白粉(おしろい)は白肌色のもんですが、フランスでは「ファンデーションも薄茶色(テラコッタ色)」。白い肌をわざわざテラコッターにするのが、コチラのお化粧ナンデス。おしろい、ならぬ、おくろい。
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フランスでは、夏に白肌は「もっともカッコ悪い」とされるので、日焼け止めクリームにも、紫外線から肌を保護しながら小麦色になれる”ブロンゼ促進クリーム”があったり(フランスではヨク売れる)、「日焼けしやすくするサプリ」や「小麦色に焼けた肌を長期間定着させる持続サプリ」や、塗ると(つけた部分が)薄茶色になる「色つきボディーミルク」もヒット。どれも日本と真逆デショウ。
フランス人は白肌には誰もキョーミないノデス。「美白」と名のついた化粧品はフランスでは売れませんねん。
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それにしても。日本婦人の”夏に手袋”はイキスギでは?舞踏会に行かれるならワカルが、世界滑稽スタイルのベスト10には入るだろうよ。
横尾忠則氏が「日傘はみっともない」と仰せだったのが印象的でアリマス。
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