「お断りします」
「私、お見合いの途中、飛び出して行ったのよ!
それなのに、悠太郎さんったら”お断りします”って…」
希子ちゃんもクラスメイトたちも、
想像しただけで心臓が止まりそうだ。
プロポーズをしたのはちい姉ちゃん?!
「そりゃあ、私を一生食べさせようと思ったら大変だと思うわよ。
自慢じゃないけど、結構食べる方だし…」
ちい姉ちゃん、そこはいいから
「川に落ちた私を助けに来てくれた時は
とーってもカッコよかったのに…。
もう、この人しかいない!って思ったのに…」
め以子の落胆に合わせて3人も…。
ただ、断ったのはめ以子のため。
自分でさえも逃げ出したくなるようなあの家に
どうして…どうしてこの人を…
悠太郎の精一杯の誠意だった。
それでもその後にちゃんと
プロポーズをしてくれたという。
「辛い目に遭わせるかもしれん。
それでもええかって聞いてるんです!」
「あなたを一生食べさせる権利を、僕にください」
め以子も、思い出すとどうにも気持ちを抑えられない
そんなめ以子の思いが3人にも伝わって、
もうドキドキが止まらない
最初は反対していた父もようやく許してくれた。
けど、そのことを知らなかった悠太郎。
偶然散歩に出てため以子と会う。
「でね、せっかくだからもう1回言ってほしいって言ったの
」
さらいに…
ほんまにあのお兄ちゃんが
ちい姉ちゃんをさらいに行くつもりやったと?
そんなこと言うたん…?
さすがの希子ちゃんも前のめりで話を聞く。
「そしたら悠太郎さん、私のことギュッてしてくれて…
」

「”お断りします”って
」
キャーーッ

恋に恋する乙女達には夢のようなお話。
でも、これはホントにあった恋バナ。
西門さんちの若夫婦の恋物語
このお兄ちゃんがねぇ…
ふぅ~ん