息子関連の買い物があった関係で、
昨日久しぶりに、母息子二人で
お出かけしました。
子供を二人連れていると、
チョロチョロする娘3歳のほうに
どうしても気を取られがちだったり、
二人同時に別々の話をして、
お互いに「お母さん聞いて!」を
主張してくるものだから、
私の脳内カオス!という事も多々。
でも昨日は、
ギュっと握りしめた手の温かさを
感じる余裕もあり、
息子のお話の内容に100%
集中して聞いてあげることもできて。
子供ひとりひとりと向き合う
こういう時間も、すごく大事だなぁ、、、、
と気づかされるのでした。
ルンルン気分で目的のものを
サクッと買い終わり、
あっという間に帰りのバス停に
着くと、「あと10分」となっていたので、
おしゃべりをしながら待ちました。
通常は、ほぼ時間通りのバス。
しかし昨日は、どうしたものか、
待てど暮らせど来ないのです。
予定時刻から5分過ぎ、10分過ぎ、
となっても、なかなか来ない。
十字路から曲がってくるバスの数は
多く、「来たか!?」と思えばまた
違うバス。
そんな状況が続き、
「いつ来るの?」
と何度も繰り返される息子からの
質問にも困ってきたので、
「じゃぁ、数を数えながら
待とうか!^^」
と提案してみたところ、
「うーーん!!!^^」
と元気のいい返事が
返ってきたので、
「60まで数えてみようか♪」
と促しました。
「いーち、にーぃ、さーん、、、、」
と数え始めた息子を見て
やれやれ、、、
60まで数え終わる前には
きっとバスも来るだろう。。。
と、「いつ来るの?攻撃」からの
解放を喜びつつ一休みしていたら、
あっという間に60に達し(涙)。
でもやっぱりバスは来ない。
「もう60まで数えたのにぃぃぃ~~」
とちょっとご機嫌斜めな息子に、
「そうだねぇ、、、、。
どうしたんだろうねぇ、、、」
と、トホホ顔な私。
ドヨーーーンとした
空気になっていたところ、
さっきから同じバス停で
ご一緒していた白髪の紳士が、
ふと、
「60の次は?^^」
と息子に声をかけてくれました。
知らない人に声をかけてもらい、
ちょっとやる気を刺激された息子は、
「ろくじゅういーーち、
ろくじゅうにー、
ろくじゅうさーーん、、、」
とまた再開しました。
その紳士と私は顔を見合わせて
ふふっと笑い、延々と続く
息子のカウントを、特別な会話を
するでもなく、じっと聞いていました。
200までカウントが終わった
あたりで、その紳士が何やら
鞄をゴソゴソしていると思ったら、
「ボク、数数えるのがとっても
上手だから、チョコレートあげよう^^」
と言って、
息子の手に、チョコレートの
包みを二つ、乗せてくれました。
フランスでよく食べていた、
「アフターエイト」というチョコ!
大好きだけど、日本だとひと箱
800円くらいするので(笑)、
長らく食べていなかったチョコ!!。
「どうぞどうぞ、お母さんも
食べてください^^。
ちょっと甘すぎるかな~」
と言いながら、差し出してくれるので、
「いいんですか!?!≧▽≦」
と目を輝かせて飛びついて
しまいました(笑)。
結局、300まで数えたところで
やっとバスが来て、
無事に乗り込みました。
席に着いてホッとして、
「おにぃちゃん、300まで数えたから
疲れたぁぁぁーー」
と言う息子に、
「お母さん、60まで数えたらバス来ると
思ったけど、300まで数えちゃったね^^」
と言うと、息子が、
「1時間待った?」
と聞くので、
「60まで数えたら、何になるんだっけ?」
「うーんん、、、、いっぷん、だった?」
「そうそう。
300まで数えるってことはね、
60まで数えることを、5回もやった、
ってことなんだよ。」
「60まで数えたら、いっぷんだよね。
それを、5回やったから、
なんぷんになったでしょうか?^^」
「えーっと、、、、ごふん?」
「正解!^^」
というやり取りをしていたら、
私たちの前の座席に着席していた
さっきのバス停の紳士が、
こちらを振り返って、手を伸ばし、
「おにいちゃん、これ、
まだ入っているから、あげるよ^^」
と言って、今度はラムネのような
お菓子をくれました。
私を見て、
「息子さん、楽しみですね~^^」
と声をかけてくれて、
ちょうど私たちの降りる
タイミングだったので、
「何から何まで、
ありがとうございます!^^」
と溢れる嬉しさのままお礼を言って、
バスを降りました。
子供を連れて街中を歩いていると、
どうしても、
「人に迷惑かけないように」
という意識が働くもので、
子連れのお母さん(お父さんも)は、
私含め、外にいる間はずっと、
軽い緊張状態が続いているような
ものではないでしょうか。
こういう時に、社会の人から
向けてもらえる温かいまなざしが、
どれだけ嬉しい事なのか。
改めて、実感したものでした。
特に嬉しかったポイントとして、
親切にしてくれたのが、
60代くらいの男性だったという
事があります。
私の中では、
子連れのお母さんに、
一番関心のなさそうな層、
というイメージでしたが、
ひとつの出会いにより、
そのイメージも取り払われました。
そういう方が、私たち親子に
すごく親切にしてくれたという事で、
一気に世の中が「素敵色」に
見えました(^^)。
特別何かのオチがあるわけでも
ないですが(笑)、何気ない日常の、
「小さくて大きな幸せの場面」を、
色あせる事無く残しておきたい。
そんな思いから、この日の出来事を、
記事にしてみました。
( 「おじさんにもらったー♪」と、フリスクを大事に持つ息子。)