こんな日はすごく嬉しくなる | 沖縄で語学と日仏バイリンガル教育と

沖縄で語学と日仏バイリンガル教育と

フランスで6年、東京で4年過ごしたのち、2020年8月に私の故郷(夫と出会った場所)沖縄に来ました。
2011年生まれの息子、2013年生まれの娘がいます。
2020年8月より、沖縄在住。
公立小+おうちフランス語で日仏バイリンガル育成中。

息子関連の買い物があった関係で、

昨日久しぶりに、母息子二人で

お出かけしました。

 

 

子供を二人連れていると、

チョロチョロする娘3歳のほうに

どうしても気を取られがちだったり、

 

 

二人同時に別々の話をして、

お互いに「お母さん聞いて!」を

主張してくるものだから、

私の脳内カオス!という事も多々。

 

 

でも昨日は、

ギュっと握りしめた手の温かさを

感じる余裕もあり、

 

息子のお話の内容に100%

集中して聞いてあげることもできて。

 

 

子供ひとりひとりと向き合う

こういう時間も、すごく大事だなぁ、、、、

と気づかされるのでした。

 

 

 

ルンルン気分で目的のものを

サクッと買い終わり、

あっという間に帰りのバス停に

着くと、「あと10分」となっていたので、

おしゃべりをしながら待ちました。

 

 

通常は、ほぼ時間通りのバス。

しかし昨日は、どうしたものか、

待てど暮らせど来ないのです。

 

 

予定時刻から5分過ぎ、10分過ぎ、

となっても、なかなか来ない。

 

 

十字路から曲がってくるバスの数は

多く、「来たか!?」と思えばまた

違うバス。

 

 

そんな状況が続き、

 

「いつ来るの?」

 

と何度も繰り返される息子からの

質問にも困ってきたので、

 

「じゃぁ、数を数えながら

待とうか!^^」

 

と提案してみたところ、

 

 

「うーーん!!!^^」

 

と元気のいい返事が

返ってきたので、

 

「60まで数えてみようか♪」

 

と促しました。

 

 

「いーち、にーぃ、さーん、、、、」

 

 

と数え始めた息子を見て

 

 

やれやれ、、、

60まで数え終わる前には

きっとバスも来るだろう。。。

 

 

と、「いつ来るの?攻撃」からの

解放を喜びつつ一休みしていたら、

あっという間に60に達し(涙)。

 

 

でもやっぱりバスは来ない。

 

 

「もう60まで数えたのにぃぃぃ~~」

 

 

とちょっとご機嫌斜めな息子に、

 

 

「そうだねぇ、、、、。

どうしたんだろうねぇ、、、」

 

 

と、トホホ顔な私。

 

 

ドヨーーーンとした

空気になっていたところ、

さっきから同じバス停で

ご一緒していた白髪の紳士が、

ふと、

 

 

「60の次は?^^」

 

 

と息子に声をかけてくれました。

 

 

知らない人に声をかけてもらい、

ちょっとやる気を刺激された息子は、

 

 

「ろくじゅういーーち、

ろくじゅうにー、

ろくじゅうさーーん、、、」

 

 

とまた再開しました。

 

 

その紳士と私は顔を見合わせて

ふふっと笑い、延々と続く

息子のカウントを、特別な会話を

するでもなく、じっと聞いていました。

 

 

200までカウントが終わった

あたりで、その紳士が何やら

鞄をゴソゴソしていると思ったら、

 

 

「ボク、数数えるのがとっても

上手だから、チョコレートあげよう^^」

 

 

と言って、

 

 

息子の手に、チョコレートの

包みを二つ、乗せてくれました。

 

 

フランスでよく食べていた、

「アフターエイト」というチョコ!

 

大好きだけど、日本だとひと箱

800円くらいするので(笑)、

長らく食べていなかったチョコ!!。

 

 

「どうぞどうぞ、お母さんも

食べてください^^。

ちょっと甘すぎるかな~」

 

 

と言いながら、差し出してくれるので、

 

「いいんですか!?!≧▽≦」

 

と目を輝かせて飛びついて

しまいました(笑)。

 

 

結局、300まで数えたところで

やっとバスが来て、

無事に乗り込みました。

 

 

席に着いてホッとして、

 

「おにぃちゃん、300まで数えたから

疲れたぁぁぁーー」

 

 

と言う息子に、

 

 

「お母さん、60まで数えたらバス来ると

思ったけど、300まで数えちゃったね^^」

 

 

と言うと、息子が、

 

 

「1時間待った?」

 

 

と聞くので、

 

 

「60まで数えたら、何になるんだっけ?」

 

「うーんん、、、、いっぷん、だった?」

 

「そうそう。

300まで数えるってことはね、

60まで数えることを、5回もやった、

ってことなんだよ。」

 

 

「60まで数えたら、いっぷんだよね。

それを、5回やったから、

なんぷんになったでしょうか?^^」

 

 

「えーっと、、、、ごふん?」

 

「正解!^^」 

 

 

というやり取りをしていたら、

 

 

私たちの前の座席に着席していた

さっきのバス停の紳士が、

こちらを振り返って、手を伸ばし、

 

「おにいちゃん、これ、

まだ入っているから、あげるよ^^」

 

と言って、今度はラムネのような

お菓子をくれました。

 

 

私を見て、

 

「息子さん、楽しみですね~^^」

 

と声をかけてくれて、

 

 

ちょうど私たちの降りる

タイミングだったので、

 

「何から何まで、

ありがとうございます!^^」

 

 

と溢れる嬉しさのままお礼を言って、

バスを降りました。

 

 

 

 

子供を連れて街中を歩いていると、

どうしても、

 

「人に迷惑かけないように」

 

という意識が働くもので、

子連れのお母さん(お父さんも)は、

私含め、外にいる間はずっと、

軽い緊張状態が続いているような

ものではないでしょうか。

 

 

こういう時に、社会の人から

向けてもらえる温かいまなざしが、

どれだけ嬉しい事なのか。

 

 

改めて、実感したものでした。

 

 

特に嬉しかったポイントとして、

親切にしてくれたのが、

60代くらいの男性だったという

事があります。

 

 

私の中では、

子連れのお母さんに、

一番関心のなさそうな層、

というイメージでしたが、

ひとつの出会いにより、

そのイメージも取り払われました。

 

 

そういう方が、私たち親子に

すごく親切にしてくれたという事で、

一気に世の中が「素敵色」に

見えました(^^)。

 

 

 

特別何かのオチがあるわけでも

ないですが(笑)、何気ない日常の、

「小さくて大きな幸せの場面」を、

色あせる事無く残しておきたい。

 

 

そんな思いから、この日の出来事を、

記事にしてみました。

 

 

 

( 「おじさんにもらったー♪」と、フリスクを大事に持つ息子。)

 

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