思いの詰まったパンを食べると涙でいっぱい | いつも心に青空を 

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フランスMOF最優秀職人と共にパン菓子研修を行っている「ドゥ・カリテ」の日記です。マカロンの製造販売もしています。

おととい、東京への出張で知人に約6年ぶりに再会しました。その方とは縁があってフランスで6年くらい前に知り合ったのですが、お話を聞いてみると現在その方は東京のパン屋さんで働いてみえるそうです。昔と変わらずフランスとパンへの情熱を持ちつづけて、非常に厳しいプロのパン業界で一生懸命にがんばってみえます。その方からいただいた現在働いているパン屋のフランスパンを昨日私は東京から岐阜への帰りの新幹線の中で何気なく食べていたら、涙が自然にいっぱいあふれてきました。1時間以上涙が止まらなくて小さいフランスパンを食べるのに1時間近くかかりました。最初涙の理由はわかりませんでしたが、とにかくパンは自分が今までに食べてきた中で最高においしかったです。そしてパンをかみ締めるたびに、心の奥深くまで浸透してくる素朴で温かい熟成された味が、その知人の素朴でやさしい深い人間味を表しているように感じられました。6年前、本当にいろいろとつらいことがフランスではその知人にも私にもありました。本当に6年前は知人にご迷惑をおかけして現在までずっと申し訳ない気持ちで心はいつもいっぱいでした。いつかどこかで恩返しとお詫びができる機会がないかとずっと模索して生きてきました。でも6年たった今、知人がくれたパンをかみ締めるごとに6年間知人がパンの道で苦労に耐えて一生懸命こつこつとがんばってこられたんだと思えてきて、フランスとパンへの情熱をずっと持ち続けてくれていて本当に本当に嬉しかったです。知人の人間味の詰まったパンから、私は本当にたくさんの元気をもらうことができました。パンを食べて泣いたのは生まれて初めてですが、たとえパンが知人の手によって直接触って作られたものでなくても、いたたいたパンにはそんな事以上に、大切な深い思いがいっぱい詰まっていました。フランスパンには菓子パンや洋菓子にはない素朴さがあります。私はフランスパンの素朴でシンプルで飾らない形と味、でも実際はかみ締めると大変に奥深い味わいを感じることができる、人間の持っている奥深い人間性を表しているような気がします。そんなフランスパンは私の一番好きな食べ物のひとつです。知人の方には幸せが届きますように心から応援しています。

ドゥ・カリテ 公式ブログ

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