音の良いレコードってあるんですか? | いい加減にしました!

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ふらんすばかの後悔日誌

ふと思いついたので、またアナログオーディオについてのお話です。

表題の通り、音の良いレコードについてです。

私がレコードを買いあさっていた70~90年代は音の良いレコードについても

かなり色々考えたり情報を集めました。

諸説ありますが、都市伝説の一つと思って聞いてください。

 

アナログオーディオ全盛時代は情報は雑誌のみで今の様にネットが無い時代。

語り継がれている嘘か本当かわからない事も多々あります。

 

ただ、確かに言えることは

 

アナログオーディオとは音質劣化との闘い

なのです。

 

音質に悪影響を与える回転偏差や磁気の影響、静電気や振動

それらとの戦いで、再生すればするほど音は劣化します。

それはカセットもオープンリールもレコードも同じです。

それはなぜか、アナログオーディオは録音媒体との物理的接触があるから。

「レコードの張りが擦り切れるほど聞いた」という例えがありますが

実際にレコードが擦り切れる、というのは聞いたことがありません。

だがしかし、レコード針による接触で音質が劣化する原因は考えられる。

テープだってヘッドに接しているし、テープ同士の接触で磁気の影響もある。

それを念頭に以下のお話を聞いていただければ

「もしかしてそうなのかも」と思っていただけるかもしれません。

 

実際に音の良いレコードとして発売されたものやそう噂されているものがあり

それらの中にはいくつか種類がありますので

レコードを集めている初心者の方も、久しぶりにレコードを買いに行く方も

そんなことがあったっけ、と昔を思い出したり

初心者の方はそんなうんちくがあると知ってレコードを探してみると

いつも聞いているレコードの音がまたよりよく聞こえるかもしれませんよ。

 

では、音の良いレコードについてお話ししましょう。

 

①輸入盤は音が良い

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Eltom John の「Breaking hearts」大ヒットシングル  Sad Songs 収録

輸入盤は音が良いと言われたのはロック好きから当時よく言われていました。

それは音源がマスターテープと呼ばれるオープンリールテープだからです。

国内版はそのマスターテープを輸入し、国内のカッティング工場で

レコードを製造します。テープは消耗品ともいえる代物ですから

輸入盤の方が音が良い、とされています。

また、装丁が国内版よりも粗末なので価格が安いのもメリットでした。

全盛期では国内版が2,800円~3,000円でしたが、輸入盤は2,000円以下で買えました。

しかし、輸入盤と国内版の聴き比べレポートでは国内版の方が

音が良いケースもあります。

また、国内版ではボーナストラックが収録されていてその分お徳の場合もあります。

私個人的には気にするほどの差は無いと考えていて、輸入盤よりも厚みのある

国内版を好んでいました。輸入盤はレコード盤面が薄く、反りやすいのです。

このあたりは輸入盤のみ国内未発売のアルバムもあるのでケースバイケースで

選んだ方が良いと思います。

 

②高音質録音盤

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デンオン高音質版 J.S.Bach  Organ Masterworks

これはクラシック音楽が多いのですが、録音がデジタル録音(PCM等)の物を言い

そのデジタル音源を使用したレコードです。CDが普及していなかった時代は

磁気テープでのPCM(Plus Code Moduration)録音がデジタル録音の主流でした。

これはアナログ録音が存在しないので聴き比べが出来ず、メーカーの呼称を

信じるしかないのですが、古い録音は音が悪いので(フルトヴェングラー指揮の音盤とか)、

クラシック音楽ですとマイクの設置位置でもかなり音が変わってきてしまいます。

メジャーな指揮者やオーケストラであればある程度の音質は確保されてはいるのですが

クラシック音楽の場合はそれプラス「名演」かどうかが選ぶポイントにもなります。

 

③高音質レーベル

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TELARC チャイコフスキー1812

まず、このテラークのチャイコフスキー1812はオーディオマニアへお勧め。

曲終盤で鳴らす鐘や大砲が作曲当時の物を用意するというこだわりぶりで

キチンと調整していないとレコードの針が飛ぶほどのインパクトのある砲撃音。

TELARCレーベルはクラシックがほとんどで、確かJAZZも少数あったかな。

マイクの設置からホールまでこだわり、録音環境を整えて機材も

良質なものを揃えて録音してレコード製造をしているレーベルです。

ちょっとマニアックですが、中古でテラークがあれば私なら即買いです。

高音質ではハズレなし、と言っても過言ではないレーベルです。

 

④超高音質録音と超重量版の特別仕様

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エピックSONY マイケル・ジャクソンのスリラー デジタルマスター、超重量級版

このケースは少ないのですが、存在するので紹介を。

一番有名なのはマイケル・ジャクソンのスリラー、これは音楽ファンなら

絶対買いの名盤です。名曲揃い、デジタルマスターなので音も良い。

全世界で7000万枚売れた史上最も売れたアルバムとしてギネスにも記録されていますが

マイケル・ジャクソンのベストと言っても過言ではない内容です。

でも私の大好きな「スムースクリミナル」は未収録(というか発表前の時期)なんですね。

このレコードはジャケットも豪華ですが、レコード盤が重量版なので普通の2倍ぐらいの

厚みがある。レーザーディスク程ではないが(といっても分からないか)、

輸入盤と比較すると雲泥の差がある。

これは限定版ではあるものの、数量の限定ではなかったので、ヤフオクでも

手の届かない価格ではないのも嬉しいところ。

 

以上、レコード盤の音が良いものがあるのかという話でした。

レコードが音が良い、というのはレコードプレーヤーやカートリッジやアンプスピーカーにも

よるので一概には言えませんが、音盤の良し悪しについてのうんちくとして

楽しんでもらえたらいいなぁと思います。

 

余談ですが、80年代後半まではアイドルでも海外録音の時代でして

ロスアンゼルス録音なんて普通でした。これはバックバンドの技量とスタジオ設備の良さにありました。

次第に日本の録音スタジオが良くなってきたので、海外録音するメリットが無くなりました。

今ではアーティストが海外録音なんて聞きませんね。

でも時代はYouTuberが気軽に海外動画をアップしている時代なのに海外録音が無いのも

なーんとなく「変なの」と思います。