最初に、この記事は備忘録なのでかなり長いです。興味のある方は是非ご一読を。
イヤホン大好き、かの羽生結弦選手も通うイヤホン・ヘッドホン専門店
秋葉原(と言っても最寄り駅は末広町)のeイヤホンへ行ってきた。
私が現在愛用しているイヤホンはメインでは2機種
ヘッドホンは1機種で現在ヘッドホンの買替を検討中。
現在使用しているヘッドホンはSONYのXH-1000XM2(2018年発売)を
ヤフオクで買ったもの、それ以前はBeatsのスタジオ2を使っていた。
スタジオ2はヘアバンドにヒビが入ってしまい、使えないことは無いけど
修理に費用がかなり掛かるのでXM2を使っていましたが
こちらもイヤーパッドがボロボロになってきたので買替を検討。
複数の候補気を挙げて実際に視聴することにしました。
XM2を使っていたのならば普通に考えれば次のモデルは
かの大谷翔平選手も愛用しているSONYのXH-1000XM5ですが
大ベストセラーで機能も盛りだくさん、死角の無い商品ですが
動画でBowers & WilkinsのP7x S2eを知ってから気になってしまい
気になる同価格帯の機種を選定して視聴してみることにしました。
幸い、eイヤホンでは気軽に視聴が出来るので空いている平日に寄ってみました。
①Bowers & Wilkins P7x S2e(実売価格5.5万円)
https://www.bowerswilkins.com/ja-jp/product/headphones/px7-s2e
・デザイン、カラー共に優美で美しい。質感がずば抜けていい。
・装着感が文句なし、スッとフィットする感じが心地よい。長時間も疲れないだろう。
・ローエンドが意外と伸びていて結構アタック感が小気味よく、音が個体的でバシッと決まる。
楽器の音がとにかく美しいし、一音一音正確に再生し、余韻や響きが綺麗だ。
ヴォーカルも艶やかでタイトで量感のある低音も相まって欠点がまるで見当たらない。
思わず「おぉ!」と言葉が出るほどにリアルで正確な再生音に感動した。
デザインで買っても後悔しないし、音で選んでも必ず候補に残る実力がある。
特性はフラットではなく低域寄りだが聴感上ではむしろこのぐらいが丁度いい。
持論だが、低音をイヤホン、ヘッドホンで鳴らし切るのは至難の業でメーカーの腕の見せ所と
筆者は思うからだ。出すぎならイコライザーで調整すればいいし、出ない低音をブーストするのは
音質的にはかなりマイナスだからだ。
だが、ここまで質と量感を両立させた低音は見事としか言いようがない。
高音が有名なB&Wだが、上質な高音だがらしいかと言えばそこまでではない。
B&Wの本質を知る人には物足りないかもしれないが、それでも十分に綺麗な高音域だ。
②BOSE QuietComfot Ultra Headphones(実売価格5万円)
・デザインは樹脂らしさがぱっと見でも分かるので値段の割にはチープ。
・装着感はなかなか良いが、それなりと言う感じでまぁまぁ。
・ガジェット系YouTuberが絶賛する商品だが、バランスが良くモニターヘッドホンらしい忠実な再生音。
そつなく楽器重視で正確に鳴らし切るそれはゼンハイザーらしいと感じた。
低域が意外と感じて硬質、リアルなヴォーカル、正確な再生音はケチをつけたくても欠点が見当たらない。
個人的にはハウジングのプラスチック丸出しはガッカリ。
だが、出てくる音はまごう事無きゼンハイザー。超一流の同社の名に恥じない実力の持ち主。
遊び心よりも真摯に音楽と音に向き合って出来上がった商品と言う感じがして
商品からドイツの生真面目さを感じるほどのレベルがある。
④Sennheiser ACCENTUM Wireless(実売価格2.7万円)
・デザインは上級機譲り、ぱっと見同系統、溝が無いことぐらいでチープなとろこまで踏襲している。
・装着感はやや側圧を感じるが、許容範囲内。まずまずと言ったところ。
・上位機との差を確認するために視聴、やはり全体的に音場は小ぶりで帯域もややコンパクト。
上位機種の後に視聴すると良さよりも欠点が見えてしまう。やや腰高な感じがして
悪くは無いが、欲しいと思わせるには今一つ。もうちょっと出して上のモデルを検討したい。
3万円までの予算なら選択肢に入るが、候補の筆頭になるかは微妙なところ。
商品としては真面目に作られていてコスパも高いが、激戦区の価格帯の中では上位ではあるけれど。
⑤JBL Tour One M2(実売価格3.6万円)
・JBLがアメリカンサウンドという事をデザインでも遺憾なく発揮した主張のあるデザイン、若向けか。
・見た目よりも装着感は良い。耳全体を覆うので結構心地よい。
・典型的なドンシャリ、元気なJBLサウンドを更に誇張してまるでクラブDJサウンドの様だ。
ヘッドホンではスカルキャンディ社のクラッシャーという常軌を逸した重低音最重視のヘッドホンがあるが
(調整用ダイヤルを回せばヘッドフォン自体が振動して低音がアップする機能がある唯一無二の商品)
通常型のヘッドホンでここまで重低音バリバリなものは私は他に知らない。まるでサブウーファーが付いているみたい。
だが、量感はずば抜けているがややだらしない低音で追随性が今一歩。響く重低音なのだ。
高音はバランスを取る気がまるで無いかのような誇張したちょっとキンキンする感じだが金属音がリアル。
暴れ馬、じゃじゃ馬、クラブの中を再現したかの様な音はクラシックには不向きだが
ここまでノリのいいヘッドホンもなかなか無い。オーディオマニアではなく音楽マニア、それも
ロックやポップス、ダンスミュージックにEDM、アニソンにも良いだろう。
意外に多機能でハイコスパ、嫌いじゃないのよ、コレ! サブ機に欲しい。
SONYのXH-1000XM5は視聴しなかった。デモ機が修理中という事もあったが、結構前に視聴したときに
今回のBOSEを無駄な響きを無くして生真面目にした感じ、というのが分かっていたから。
この機種は中古も多数在庫があり、中古コーナーで店員さんに言えば視聴は出来たと思います。
また、YouTubeでバーチャル視聴もしているので傾向を知っているので特にいいかな、と省略。
今回の視聴で思ったのはB&WとBOSEがとても良かったこと。
SONYとB&Wでは音質もB&Wの勝ちだしデザインと質感はB&Wが頭抜けていい。
B&Wのカラーがとても美しい。デモ機はフォレストグリーンだったが、品の良いマットなグリーンに
ワンポイントで金メッキのリング、明るい色なのに品が良く清楚でオシャレ。
クラウドグレーがまた素敵でグレーと言うよりは濃いオフホワイトみたいでこれも金リングが美しい。
樹脂部品も金属の様な質感の塗装でドイツのゼンハイザーとは思想が違うと感じる。
B&Wは英国のブランドだが資本はアメリカの会社に移った。
音質、質感共に価格を超えるものがあり、所有する満足度さえ感じさせてくれそうだ。
一方、BOSEはノイズキャンセリングは良いが、音質にもう一声。そういう論調だったが
ウルトラになってデザインはそのままに音質がかなり改善された。
ガジェット系YouTuberに大人気のMomentum4よりも音楽を楽しむのならボーズが良いと思う。
ゼンハイザーはモニターみたいななり方をするので楽器を演奏する人は好きかもしれない。
デザインでBeatsを買うのならJBLのLIVE770NCを買った方が良い。
JBLのアプリは私も使っているが結構優秀で、カスタマイズも出来る。
細かい事を気にしない、楽しい音楽に埋もれたい人なら770NCで音楽聞いて嫌な事忘れようぜ!
TUNE770NCという1.5万円のモデルもあるが、価格差から言って断然LIVE770NCを買うべき。
機能がフル装備になって低音と高音が大盛り、ロゴの主張が派手でデザイン性も高いく
これで5千円の差額ならばバーゲンセールクラスのお買い得感がある。
今回の視聴曲はperfumeのエレクトロワールド、カラヤン指揮ベルリンフィルのK136、
JAZZはJUST US、ヒューイルイス&ザニューズのHIP TO BE SQUAR、
Pat BenetorのAll Fried UP、竹内まりやのプラスティックラブ、荻野目洋子の246プラネットガール
Brian AdamsのSummer of '69を1コーラスそれぞれ視聴しての印象です。
来月辺りでアップルウォッチの分割払いが終わるので、結構真剣に思案中。
恐れているのはSONYのXH-1000XM5がモデルチェンジするかも知れないという事。
デビュー時は断トツで高音質高機能だった1000XM5だが、ゼンハイザーやBOSEなどのメーカーに
追従され、今では激戦の渦中に。それでも販売数は一位なのだから製品自体も素晴らしいが
実は大谷翔平選手に憧れているファンの支持も得られたのかもしれない。
WBC移動時に空港で大谷翔平選手の首にかかっていたのがブラックの1000XM5で
セールスとは無関係、と言うわけにはいかないだろう。
現状、B&WのPx7 S2eが最右翼で候補の筆頭。次点でボーズのウルトラ。
1000XM5は候補外、もしSONYを選ぶのなら次期モデル待ちに考えているから。