■映画『6才のボクが大人になるまで』
6才のボクが、大人になるまで。 [Blu-ray]/NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン ¥2,037Amazon.co.jp6才のボクが、大人になるまで。 [DVD]/NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン ¥1,543Amazon.co.jpこれは、2014年の映画として、話題になっていた作品ですね。気になっていた作品でしたが、準新作で出ていたので、早速借りてきて観ました。しかし、この作品は、長いですね~。165分です。そして、全体的に、淡々と描かれる日常なので、途中、少し眠くなってしまって、意識が遠のきました。主人公メイソンJr.が6才の時、両親が離婚し、その後姉と一緒に母に連れられて、母の故郷に戻り、母の再婚に付き合って、別の家庭に入ったり、また出たり・・・と多感な時期を、環境の変化に振り回されながら成長して行く様子を描いた作品でした。かわいかった男の子が、年々男らしくなっていくのも、リアルの成長と合わせて撮影が行われていて、おおっ!と言う感じ。もちろん、周りの家族たちも同様なのだけど・・・。アメリカだと、18歳で大学に行く時には、すでに親元を巣立つというのが一般的なようで、そこまでに独り立ちできるように・・・と親も接している感じがあるし、子どもも、ローティーンの頃から、その準備を始めているのかな?と感じる成長具合で、文化の違いを感じる。性の問題についても、オープンだし、親子の付き合い方も・・・。私はどうしても、シングルマザーになって、孤軍奮闘して生きて行く母親オリヴィアに感情移入してしまいせっかく再婚相手が見つかって、一緒になっても、酒飲みDV亭主だったり、金遣いの荒い亭主だったり・・・と、男運の悪い所に、また、胸を痛めながら見てしまった。母親本人は、故郷に戻って大学を出て、結果的には、とある大学の先生の職を得て、一人の人間としては、成長しているのだけれど、出逢って一緒になる男性が、ことごとく問題を抱えていて、自分から捨てる羽目になる・・・というのが・・・。中年になって、だんだん体格も良くなって行くのも、かなりリアリティを感じた。そして、強い女頑張り屋な女とダメンズの関係性についても、より確信をもった気がしたのだった。ただ、主人公のメイソンJr. の実の父親であるメイソンをイーサン・ホークスが演じていて、結構魅力的な食えないミュージシャンぶりが、良い味を出していた。彼は、子煩悩で、子どもたちと一緒に定期的に会っては楽しい時間を提供してくれていたのだけど、大人になるまで、疎遠になることなく、自分に別の家庭が出来ても、ずっと子どもたちや元の妻であるオリヴィアやその連れ合いとも友好的な立場で家族ぐるみでの付き合いが続いていたのが、良かった。アメリカ的なのかな、こういうのは・・・。離婚や再婚が、もっと一般的な国故の、付き合い方の知恵なのかな。リアリティが感じられて、興味深い作品でした。もう少し、コンパクトな時間だったら、なお良かったけど・・・。