前回失敗したPC-8801用拡張メモリボード自作のリベンジです。

 

○PC-8801用拡張メモリボードRev2

 

回路とパターンを見直した基板が届きました。

パターンを見直すついでにロジックICは並びを揃えて一箇所にまとめています。

 

○部品実装後

 

部品を実装するとこうなります。

早速本体に実装してみますが、うまく動きません(--;

 

自分自身のバンクが選択されていないときにも拡張メモリのアクセスには無条件に反応するのが悪いのかと思い、ロジックICの余った回路を使って直したりもしました。

 

○回路パターンのパッチ当て

 

結局原因はメモリのはんだ不良だったんですけどね。

やっぱりTSOP(0.5mmピッチ)の手はんだは楽じゃありません(苦笑

 

○拡張メモリを認識

 

どうにか拡張メモリボードを認識しました。

その証拠として、使用可能メモリが約43KBに増えています。また半角文字も8x16フォントに変わっています。

 

○パスコン実装

 

無事認識できたところで、パスコンを実装しました。

 

◇◇◇


ところで、PC-8801FHは拡張スロットが一つしかありません。

メモリボードでスロットを使うとそれで全て埋まってしまいます。

しかし、拡張スロットを埋めることなくMH相当の拡張メモリを載せるのが目的なのでこれでは困ります。

というわけで、次は本体側の改造です。

 

○PC-8801FHの拡張スロット用ライザボード

 

これがメインボードと拡張ボードを繋ぐライザカードです。

PC-8801FHと拡張スロットが二つあるMHは部品が共通化されています。

実はFHではエッジコネクタの部品が一つ省略されているだけで、配線は元々用意されているんですね。

 

○コネクタ増設後のライザボード

 

このようにコネクタを増設すると、2枚目の拡張ボードをつなげられるようになります。

(もちろんMHの同じ部品をジャンクの本体から取り出してもいいんですけどね。

 そのためにMH本体を1台つぶすのはもったいないので、私はコネクタを増設しました。)

 

ちなみにライザボード上にはアドレスバス/データバス等のプルアップ抵抗も実装されています。

ライザボードを挿さずに本体を起動するとバスの電位が不安定になって動作不良を起こしそうです。

メンテの時にはライザボードを挿すことを忘れないようにしないといけませんね。

 

○拡張メモリボードを増設スロットに装着

 

 

増設したスロットに拡張メモリを増設したところです。

PC-8801FHの背面パネルは拡張ボードを挿す穴が一番下のスロットの一つしか開いてないので、増設したスロットにはこのように背面パネルを外した状態で装着します。

あとは背面パネルと天板を取り付けておしまいです。

 

◇◇◇

 

いままでは回路図を起こさずに直接基板のパターンを起こしていたのですが、さすがに今回は直接基板のパターンを起こすのは難しかったので回路図を起こしました。

それがこちらです。

 

○PC-8801用拡張メモリボード回路図

【'22/4/17修正 JPのメモリサイズの単位がMBになってたのでKBに直しました。恥】

【'22/8/11修正 U1へのA15/A16の配線が逆になってたので直しました。】

 

今回はMH相当の拡張メモリをFHに増設するのが目的だったので128KBしか載せていませんが、回路図どおり組めば256KBでも動作するはずです。たぶん…(^^;;;

あ、回路図ではロジックICの型番は74xxxになっていますが、実際の基板では74HCシリーズを使っています。

メモリは80ns品を使いました。

厳密なタイミングの検証は行なっていませんが、8MHz/メモリウェイトなしの設定でもウチのFHでは動いています。

とはいえ、全ての本体での動作保証はできませんので、この回路図を使う方は自己責任でお願いします。

【'22/8/9追記】

この拡張メモリボードはPC本体の個体差によって正常に動作しないことがわかりました。

原因は本体拡張バスにオープンコレクタでつなぐために入れたトランジスタの選択をミスったことです。

うまく動作しない場合はもっと応答性にいいものに変えましょう。

【'22/8/9追記終わり】

 

 

また、この拡張メモリボードはMH標準搭載の拡張メモリや純正のメモリボード(PC-8801-02)と比べて次の差異があります。

・1枚のボードで256KBの増設が可能
・カード番号が0固定(128KB時)または0/1固定(256KB時)

このため、標準でカード番号0の拡張メモリが載っているM系のモデルには使えません。

(M系のモデルに使った場合、最悪本体を破損する可能性があります)

カード番号が設定できるPC-8801-02とは共存できるはずです。

 

いくつかの部品の接続を少し変えればカード番号をジャンパで設定できるようになります。

興味のある方はチャレンジしてみてください。

 

【7/29追記】

もう一枚作ってFH(白)に前回挿していたボードと交換。

抜いたボードはもう一つSRAMを足して256KBにして、ついでにCR2032関連部品も付けてFH(黒)に装着。

【7/29追記終わり】

 

【8/10追記】

ツールを作って、全部のバンクの動作をチェックしました。記事はこちら

【8/10追記終わり】

 

【'22/7/30終わり】

さらに容量を増やしたメモリボードを作成しました。記事はこちら

【'22/7/30追記終わり】

 

以下、個人的備忘録

パッチ当て前の基板設計データはPC88用拡張メモリボードr2.lzh。

パッチ当て後の回路図と基板設計データはPC88用拡張メモリボードr3.lzh。

カード番号選択ジャンパ対応の回路図と基板設計データはPC88用拡張メモリボードr4.lzh。ただし動作未確認。