こちらの記事 でニコイチしたPC-386GEですが、パターンにダメージがあった元々のメイン基板のリビジョンが少し新しいことに気づきました。

 

リビジョンが古いメインボードと見比べてみると、ジャンパが増えています。

どんな機能を持っているのかは不明ですが。

 

いままでパターンにダメージがない古いリビジョンのメイン基板を使っていたんですが、なんとなく新しいリビジョンの方がよさそうなので修理して使うことにしました。

 

PC-88VA2の修理でパターン補修には多少慣れましたし、なんとかなるでしょう。

 

メインボードを交換して起動してみると一見普通に動いているんですが、よくみるとカレンダーが発狂していました。日付が「66-09-17」とか表示されます。

 

もう一度メインボードを外して、黒く変色したパターンの導通をチェックすると、6本は導通がありましたが、1本だけ導通がないパターンがありました。

そのパターンを追いかけてみるとカレンダーICμPD4990のCS(Chip Select)ピンに繋がっています。

原因はこれですね。

 

導通のなくなったパターンをジュンフロン銅線でバイパスすると、無事カレンダーが動くようになりました。

 

◇◇◇

 

さて、PC-386GEを分解したついでに少しパワーアップしました。

 

ちょうどよさげなPC-386GS5がオクに出ていたので落札してありました。

「電源は入るけど、ドライブにアクセスに来ない」という自己申告つきでしたが、目当ては

・内蔵SCSI-HDDユニット

・増設メモリ

・ハイレゾボード

なので、特に問題はありません。

実際届いたものを見てみたら、Ni-Cd充電池の液漏れで電源ラインの-12Vのパターンが損傷していました。

パターンをバイパスすれば動きそうですが、目当ては内蔵パーツなので修復はしませんでした。

 

さてこの子ですが、かなりチューンアップされてました。

・CyrixのCx486DLCに交換済み(この機種のCPUは本来i386DX-25MHz)

・83D87(i387DX互換の数値演算プロセッサ)増設済み

・メモリも12MB増設済み

・3.5インチFDD増設済み

・内蔵SCSI-HDDも500MBのものに換装済み

・拡張スロットにはMELCOの10BASEボードとCanopusのPower Window928(しかもメモリフル実装)を搭載

と、かなりのもの。ちょっとビックリです。

 

当初の予定通り内蔵SCSI-HDDユニットとメモリ、ハイレゾボードをPC-386GEに移植しました。

メモリは4MB×2+2MB×2だったので、

・PC-486GR+に4MBのメモリを集約して36MB(=4x8+2x2)増設状態

・PC-386GEに12MB(=4x1+2x4)増設状態

としました。PC-486GR+,PC386GE共にメモリはほぼフル実装です。

4MBのメモリが後3枚あればどちらも完全にフル実装にできるんですが、さすがにもう手に入らないでしょうねぇ。

 

PC-386GS5の残りの部品も捨てるにはもったいないので、

・今まで使っていたメインボードに交換

・変換番長搭載済みのSC-98IIIを搭載

・カレンダー用バッテリをCR2032化

をして一応起動できる状態にしてあります。