(2)より
ぶらりと気晴らしに石山寺へ。
ひとり気ままに・・・と思ってたら、気が付けば“おっさん”がいました。
『源氏の間』を訪れた後に彼から
「じゃ、次いくで」
って言われたんですけど、どこへ連れて行かれるんでしょう。。。
月見亭へ
「おい、なんかワシが軟禁しているような書き方やんけ」
いや、気のせい気のせい(汗)。
「いやな、源氏の間での説明文で・・・」
紫式部この部屋に
参籠し前方の金勝
山よりさし昇る中秋
の名月が下の湖面に映
える美しい景色に打たれ
「・・・ってところがあったやろ?」
あ、はい
「“名月が湖面に映える美しい風景”を見たいと思ってな」
「今は朝なので実際見るのは無理なのはわかっとるけどな」
「どう考えても源氏の間から湖面見えへんし」
「そういう画が見れそうな場所に行ってみたいなって」
わかりました。では、『月見亭』いきましょう。
「“月見亭”?」
境内の図があるので、先に場所を見ておきましょう。
ここですね。
「よっしゃ、そこいこ!」
では、源氏の間とはここでお別れです。
「途中の“硅灰石”ってなんやったっけ?」
ここにも紹介してますので、どうぞ
「おお、わりぃなぁ・・・って、しっかりPRタイムかぁ」
湖面は見えないことも・・・
ここが月見亭です。
「“●●亭”って言うから、飯屋の類かと思ったで」
そうなわけなかろう(笑)
滋賀県民ならラーメン屋も思い浮かべるかも?
「では、琵琶湖の湖面を拝むとするか」
瀬田川の川面は見えますが、湖面は厳しいですね~
「いや、ワシには見えるぞ」
「ズーム、イン!」
「ほれ、見える見える」
「あれは“コキ100系”じゃないか」
いや、貨車の話じゃなくって(汗)。
湖面はちょっと遠いし、そもそも石山寺から見て北側なので月と方角違うし。
「まぁ、昔は太陽を西から昇らせた人物もいるっちゅうし」
いやいや、平清盛の伝説と一緒にしないように(汗)。
遠く、かつ北側にある湖面に映った美しい月の姿を鑑賞するなんて。
紫式部“最強”説誕生ですか。
「ワシも歌ってええか?」
やめてくださいよぉ。
この時の話を忘れてます?
おっさん疑惑のフェードアウト
「喉乾いたなぁ」
「よう歌ったでぇ」
静かな境内で歌えるわけないじゃないですか(笑)
「まぁまぁ」
「あ、自販機あるで」
「おお、ここもまひろチャンラッピングやんけ」
「それじゃ、なんか買っとかんとなぁ」
「帰りの道中用に・・・」
「あっ、財布あらへん」
「すまん、出しといてくれるか?」
しやあないなぁ。
はい、“なっちゃんのりんご”。
「わりぃなぁ、今度返すし」
「じゃぁ、急ぐし。先に寺出るわ」
ほっ、おっさん帰っていった。
んっ、財布がないって!?
入山料払ったって言ってたよなぁ。
帰り道、大丈夫かなぁ。
まさか、実は財布もってるけど奢ってほしさに?(謎)
このあとは当初目的通り、ひとりで寺周辺をぶらぶらすることにしましょう。
追伸
画像は本物ですが、今回のストーリーはほぼ全編フィクションです。
ちゅうか、おっさん出る回は全てそうやな・・・今更ですが(汗)
(了)へ