別にサイクリストではないわたくし。
現在自宅には、自転車は一台もありません。
自宅周辺は坂も多く、街までも遠いこともあり、自転車には不向きな場所という訳なのです。
なのに、自転車関係のネタとなります。
仕事で北陸短期滞在
今から10年以上昔に、仕事の関係で半年ほど富山県高岡市に居たことがあります。会社からは自動車持ち込み禁止と言われ、一応鉄道も通ってはいるものの「足」が無いと何かと不便だし、当時所有していた自転車を持ち込むことにしました。
その半年とは冬季期間を挟んでおり、北陸の積雪があるのも承知の上です。
というわけで、積雪前にせっかくの“初”富山県西部を自転車でエンジョイしましょうとあちらこちらうろついている中で、「小矢部自転車道」という道の情報を得ることになりました。
せっかくの現地の案内板なのに、見辛くてわからん・・・
1922年に全通して1972年に廃止になった、加越能鉄道と言う鉄道会社の廃線跡を利用した自転車道とのことです。同鉄道は来年で全通からちょうど100年、廃止からちょうど50年経つのですね。地元で何か記念イベントでも予定しているかな?
田舎に育った私は、線路と言うと「特別なところを通っている」という印象があります。田舎の道路は山や川が目の前に迫ると、それを避けるようくねくねと進みます。ところが線路は、トンネルや鉄橋でドーンと山や川を突破します。車酔いが酷くクネクネ道を嫌ってた私は、線路をどれだけ羨ましくみていたことか(笑)。そんな線路跡を自転車で進めるので、ワクワクものです。
自転車道巡りへ
さて、自転車道のルートを見てみましょう。下の地図の通り、JR北陸線(現あいの風とやま鉄道)石動(いするぎ)駅よりJR城端(じょうはな)線福野駅を通り、庄川沿いにある庄川町までを繋ぎます。距離は約20kmとのことで、歩くのはしんどいですが自転車にはちょうどよさそうに感じます。
訪問実施日、居住していた高岡市南部より自転車で西進し、自転車道のスタート地点となる石動駅西側にある踏切へ向かいました。
ちなみに1か月半前にも石動駅近くの後谷跨線橋(ループな道♪を参照)を訪れており、その際にたまたまこの自転車道を目にしたのが発端です。・・・と、当方Webサイト紹介を挿入しておきます(笑)。
そこには歩行者・自転車専用道の標識と共に、行先案内標識も設置されてました。福野までが11km、途中の津沢までが7kmとなっています。画像中央左に小さく写る看板らしきものが、今回の冒頭で画像掲載した自転車道紹介の看板となります。
新幹線開通で周辺風景に変化が
ちなみに、訪問したのは2009年12月でした。それから10年以上の時が経ち、この周辺もあることにより大きく風景が変わってしまいました。あることとは、「北陸新幹線の建設・開通」です。石動駅には新幹線の駅はありませんが、建設に合わせ駅南側の土地の区画整理を行ったようです。
上の画像の場所をGoogleストリートビューで見てみると
普通の道になっています。
その先を進むと、2009年訪問時は北陸線より離れる形で自転車道がカーブを切ります。いかにも鉄道の分岐と言う雰囲気が出ています。えっ、線路内には入っているって?入ってないっす(汗)。
ストリートビューで自転車道側の現状を見ますと、住宅地へ土地が変わっているようです。更にその奥には、北陸新幹線の高架橋も見えます。駅はできなくとも、北陸新幹線が通るということをきっかけにして、いろいろ変化の起点になっているのですね。
あと、訪問当時はJR北陸線だった線路も、北陸新幹線開通と共に第三セクター「あいの風とやま鉄道」のものに変わっています。
北陸線から離れた自転車道は、田んぼの中をいい感じで緩くカーブを描きます。50年以上前に、石動駅を出た蒸気機関車がここを走ったんですね。
画像右中に見える、★印を付けた住居に注目してください。現在のGoogleストリートビューでは、この周辺はどう変わったのでしょうか。
自転車道は認められず。★印の住居より、ほぼ同じ位置でほぼ同じ方向を見ていることが分かります。そして、北陸新幹線の立派な高架橋を拝むことができます。
どこまで自転車道が「やられた」のか確認するため、Google mapで北陸新幹線の高架周辺を確認しました。石動駅から見て、新幹線高架を越えた先に自転車道が残されているようです。
とりあえず、石動駅周辺は自転車道の跡が失われたものの、上記の場所から先は今も10年以上前もルートは変わっていないと思われ、2009年訪問時の画像をメインに以降の紹介を進めていくことにします。
ではでは