初めての事


を振り帰った事など1度もない
全てを記憶から
抹消しなければならない事態に陥った際
記憶から消し去ったから
私は、中学を卒業してから家を出る決意を
固め始めていた


いたくはなかったから …
何故なら兄は小学校の時から、母に暴力を奮うようになったから

けれど、兄にとって必要不可欠な友達の
存在により収まりを見せていた


だが、その友達は中学に上がって間もなく
転校してしまい、兄の元を離れてしまった
『俺が側にいたらお前がダメになる』
との言葉を残して…
彼も、別れは辛かったのだろうが…
兄にさよならを言いたくなかった!!
そう思う、その後、兄は人が変わったかのように荒れ狂う毎日
兄に限らず父も仕事から帰ると
不機嫌なことが多く、お酒を飲み母や私に
絡み、訳のわからないことを言っていた
兄と殴り合いの喧嘩が絶えぬ毎日

母とテーブルを持ち上げる日々が続いた
次の日には父は、布団を深く被り会社を

事もしばしば

見るにも耐えがたく寮生活に踏み込んだ
和裁の仕事を朝8時~20時頃までの正座で
着物の仕立てをしていた(和裁)
5年契約で卒業までの期間に腕を研き
免許ももらえる仕事だ

しかし、半年までしか続かなかった
何故かと言うと、盲腸になったり同じ名前の
人がいて、こつこつ貯金をする私を他所に
後先考えず使い込みをするその子の通帳に
私のお金が入ったり、兄が父と言い合いをした
際、空気入れで父親の目頭を殴り付け
牛乳瓶 2~3本分の血を流すほどの大ケガを
したと、祖母からの連絡があったりして
心配と苛立ちで、地元に帰り就職先を見付けるためだ
いい就職先を見付け、落ち着き始めた
1年後、兄は喧嘩がもとで殺傷される事件が
おき満18歳でこの世を去ってしまった…

その喧嘩の原因は、後輩が兄をからかった
ことが発端で起こった事件だ、グループで
兄をからかった子の一人を兄が追い回した
あげく、そのグループの一人を助けるために
兄は角材で頭と腹部を殴られた為に
命を落とした
その彼らは、罪を償い今は幸せな人生を
歩んでいる


