この保険はこの二つの保険(定期保険と終身保険)を組み合わせることにより、終身保険部分で一生必要とする保障を準備すると同時に、特約として付加した定期保険部分で、子どもが成人するまでの一番お金が必要な期間の保障を比較的廉価に準備するという保険である。![]()
定期保険はいわゆる「掛け捨て」の保険であり、一定の保障額を得るために必要な保険料は廉価となる。一方で終身保険は貯蓄性が高い保険であり、定期保険と比べて保険料は高額である。
設定されたのは1968年ごろで、この時は終身保険と定期保険の割合を1:1~1:4程度に定めていた(1:1の時の保険は終身に対する定期の割合から2倍型保険、1:4の時の保険は5倍型保険と呼んだ)。その後、定期保険の倍率が高まる傾向(同じ保険料ならば、定期保険の比重を増やせば保険金額が増えるため)が進み、バブル期以降には25~30倍型保険のようなものが主流となった。(終身付定期保険のような状態になった)。
ところが1987年(昭和62年)頃からこの組込型から「定期保険」と「終身保険」を分けた「定期保険特約付き終身保険」として販売されることになる。つまり、ここから「定期保険の全期型と更新型の問題」が発生している。![]()
問題点
契約時・更新時
よくあるトラブル
- 加入時の保険料を抑えるために、定期保険部分を10年程度毎に更新するタイプが主流であるが、更新時の保険料はその時点での年齢によることから上昇することが避けられない。このことが十分に理解されずに契約にいたる場合があり、更新時期に、急に保険料が上がりトラブルになることがある。
- 定期保険特約についての説明・理解がしっかりとなされておらず、契約者は一生涯大きな保障が得られると思いこんでいる 。
などが上げられている。
「定期保険」と「終身保険」の違いが良く理解されていない。
定期保険(特約)満期時の問題点
上記とは別に、最近ではこの保険の主な契約者である団塊世代が60歳を迎え、新たに以下の2つの問題が指摘されている。
Ⅰ.保険料払済時の積立配当金
「積立配当金 」とは、契約者が支払った保険料のうち、実際の保険運営において生じた余剰を契約者に返還するものであるが、昨今の資金運用状況の悪化から、契約時に説明された金額とは金額が大きく異なってしまい、この設計書の金額を老後の準備資金にと考えていた契約者はその思惑が大きく狂わされることになった。
Ⅱ.80歳までの保険特約に関する問題
①「特約保険料の80歳までの一括支払い」である。20年分の保険料を一括払いしなければならない、としているため、契約者は特約を維持するために高額な出費を強いられる、という問題。
②この特約維持のための保険料の問題である。
「特約・全期型」なら、この特約のための保険料は、契約時の年齢で計算される。
「特約・更新型」の場合は、保険料払済時点の年齢(多くの場合は、60歳あるいは65歳)の保険料率で保険料が計算されることになるが、この場合の保険料はかなりの高額となる。
保険証券の内容確認をしたほうが良い。
わからない時は専門家に確認を。