皆さんは心穏やかにありたい時には、どんなことをされますか。
海を眺める、森林浴をするなど、自然に身を置くことや、身近なことではコーヒーの香りやカカオのほろ苦さなどもそうですね。
今、私たちの長期資産形成、資産運用の航海の前には「地政学」と「金利」という暗雲が立ち込めています。
毎日のように報道される中東やウクライナの凄惨な映像は「もっと戦火が拡大するのでは?」「エネルギーや食糧の価格はどうなるの?」など私たちの心を不安にさせます。
また、それらの動きに合わせて「エネルギー関連株」や「金や穀物などのコモディティ」へ投資方針を変更しようと考える人もいるかもしれません。
残念ながらそうした投資行動は、長期投資においては負けの一手と言わざるを得ません。
資産運用における名著、チャールズ・エリス著「敗者のゲーム(WINNIING THE LOSER’S GAME」の一節でもそうした自己のリスク許容を超えた投資行動をこう解説しています。
それによると…
「テニスには2種類のゲームがあり、ひとつはプロや天才的アマチュアのゲームで、もうひとつはその他大多数のゲームである。
いずれのゲームも同じ道具、服装、同じルールに従うが、プロのゲームでは長いラリーの末に、強力で正確なウイニングショットを放つことにより勝利をつかむ。
一方、アマチュアの場合には長いラリーも素晴らしいショットもなかなか見られず、ボールはしばしばネットにかかり、ラインアウトも頻繁に起こる。
つまりアマチュア・プレーヤーの勝利の要因は相手を打ち負かすことではなく、得点の多くは相手のミスによる失点である。」
いかがでしたか。
長期資産運用の世界では「ミスを恐れずにスーパーショットを狙う」ことはしないほうが良さそうですね。
2020年3月のコロナショックでもそうだったように、こうした「イベント型」リスクの資産に与える影響は短期間で終わることが多いです。
企業業績や金融システムに直接影響を及ぼさない場合には、心理的影響は別として、運用資産への影響が少ないことは過去の歴史において証明されています。
それよりも今、私たちが脅威と感じているのは「金利」です。
「ん?金利?金利って上がればお金増えるし、いいんじゃないの?」
そうお考えになられる方も多いのではないでしょうか。
実は世の中(特に経済というヤツ)は「金利」に牛耳られています。
例えば、変動型住宅ローン。
金利が低い時にはたくさんの元金を返済できますが、金利が高くなると返済額の多くが利息に変わります。
これが企業経営者となるとさらに切実。
単純計算で考えると、新しい機械を買って5%の金利を支払うとすると、その機械が5%以上の利益を出してくれないと従業員さんの給料を増やすことはできません。
そうなると必然的に会社の利益は圧迫されるため、新しい機械を買うのを延期したり、ボーナスを少なくしたりします。
ホラ、意外と困りませんか?
このように「金利が上がる」と、世の中のお金の動きが止まりがちになります。
じゃあ、ひとまずは船を降りて次のチャンスを待てばいいさと思う方や金利が高くなるなら定期預金でいいんじゃ無いかとお考えになる方もいるのではないでしょうか。
「STAY THE COURSE (航路を守れ)」
そもそも私たちの長期資産運用においてはお伝えしているようなリスクを想定し「時間」と「資産」を分散し、ゴールを目指しています。
パフォーマンスが悪いからとほかの資産に乗り換えるのは「安く売って、高く買う」という一番やってはいけない投資行動につながりがちです。
私たちの長期航海は始まったばかり。
継続はチカラなり。
エフピーサポート経営理念
「一人ひとりのお客様の金融アドバイザーとして貢献する」
※個別のご相談は担当IFAまでどうぞ。
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・当社は所属金融商品取引業者の代理権は有しておりません。
・当社は金融商品仲介業に関して、お客様から直接、金銭や有価証券のお預かりをすることはありません。
・所属金融商品取引業者が二者以上ある場合、どの金融商品取引業者がお客様の取引の相手方となるかお知らせします。
・所属金融商品取引業者が二者以上ある場合で、お客様が行なおうとする取引について、所属金融商品取引業者間で支払う金額、或いは手数料が相違する場合は、その説明を行ないます。
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各商品等には株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況含む。)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)、または元本を超過する損失を生ずるおそれ(元本超過損リスク)があります。
なお、信用取引またはデリバティブ取引等(以下「デリバティブ取引等」といいます。)を行う場合は、デリバティブ取引等の額が当該デリバティブ取引等についてお客様の差入れた委託保証金または証拠金の額(以下「委託保証金等の額」といいます。)を上回る場合があると共に、対象となる有価証券の価格または指標等の変動により損失の額がお客様の差入れた委託保証金等の額を上回るおそれ(元本超過損リスク)があります。
上記の手数料等およびリスク等は、お客様が金融商品取引契約を結ぶ所属金融商品取引業者等(上記記載)の取扱商品毎に異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書またはお客様向け資料等をよくお読みください。
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