30代から40代向け年金の話 公的年金はなくならない 意外と知られていないその理由 | 金融商品を販売しないファイナンシャルプランナーの「お金の話」

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厚生年金保険料や

国民年金保険料で

納めた保険料は

今、年金を受給している方への

給付に使われています。

 

えーー

自分で納めている保険料が

将来の自分の給付に使われないなんて

保険料を納める気がなくなる-- !

 

と言われそうですが

もう少しお付き合いお願いします。

 

今納めた保険料が現在の年金受給者へ

使われる方式を賦課方式といいます。

 

賦課方式の特徴として

その時の現役世代の保険料を財源にするので

インフレや給与水準の変化に対応しやすい

ということがあげられます。

 

ただ、現役世代と年金受給世代の比率によっては

保険料の増加や年金の削減が必要になります。

 

これに対して

保険料を積み立てておく

積立方式もあります。

 

これは現役世代に積み立てた積立金を

財源にして運用し

その収入を使っていく方式ですが

インフレの影響が出ると

価値の下がった積立金と

運用収入の範囲だけの給付になるので

年金の削減が必要になってしまいます。

 

どちらも一長一短ですが

現在は

積立方式のリスクを避けて

賦課方式を採用しつつも

積立方式のいい面も採用しています。

 

よく言われる

少子高齢化の影響で公的年金は無くなるのでは

という懸念ですが

 

公的年金の財源は

保険料だけでなく

税金(前回の20代向け年金の話

の中にも出た)

と年金積立金も使って

バランスを取るようになっています。

 

年金積立金とは

これまで入ってきた保険料のうち

使われなかったものを積み立てたもので

現在も給付の一部に使われています。

 

積立金も給付に使っているなら

いつか底をつくので

やっぱり公的年金無くなるじゃない?

と思われそうですが

積立金からは

およそ100年をかけて使っていく想定をしていますので

すぐに無くなるような積立金額ではないことが

想像できると思います。

 

そして、この大きな積立金額の

年金積立金ですが

「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」

によって運用されています。

 

平均すると収益は上がっていて

運用状況はHPで確認できるようになっています。

 

次回は最終回で

50代から60代の方向け

皆知りたい 

年金いくらもらえるの?

を中心に書いてみたいと思います。

 

 


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