高額療養費制度について 最終回 高額医療費貸付制度と限度額適用認定証 | 金融商品を販売しないファイナンシャルプランナーの「お金の話」

金融商品を販売しないファイナンシャルプランナーの「お金の話」

日本語教師の資格を生かし 投資やお金に関する専門用語も 分かりやすく一つ一つ説明 金融リテラシーの向上に力を入れています 札幌のお金の話はグッドライフプランニングにお任せください

前回

高額療養費制度を使って請求をしたら

差額が返金されるまで

3か月程度かかると書きました。

 

でも、

3か月って結構な期間ですよね。

 

ちょっと出費が重なっている時期に

たまたま具合が悪くなって

なけなしのお金を払って入院

という方もいらっしゃると思います。

 

そんな場合

ちょっと使える制度があります。

 

高額医療費貸付制度です。

 

申請先は高額療養費制度と同じで

保険者です。

 

期間は保険者にもよりますが

大体申請から2~3週間程度で

高額療養費支給見込み額の

8割程度を口座に振り込んで

無利子で貸し付けしてくれるという

とっても便利な制度です。

 

それは助かる!!

 

そして

3か月後にやっと

高額療養費制度の

給付金が支給されますが

その給付金を貸し付けの返済に充てる

というよく考えられたシステムです。

 

貸し付けは高額療養費の8割程度ですので

残り2割の差額は口座に振り込まれます。

 

それから

事前に入院するとか

手術するとか分かっている場合

もっと便利で使える制度があります。

 

69歳以下の方のみ対象となりますが

限定額適用認定証

というものがあります。

 

これも申請先は

保険者になるのですが

実際に病院に入院する前に

限度額適用認定証を入手して

窓口で提示すると

自動的に支払いが

限度額までになるのです!

 

高額療養費制度のように

いったん立て替えて

後日精算といった手間が省けます。

 

事前に入院・手術等

分かっている場合は

限度額適用認定証を入手することを

お勧めします。

 

また、

そんな予定がなくても

入手するだけなら

申請すればできますので

取りあえず持っておくというのも

いいかもしれません。

 

また、

70歳以上の方は

高齢受給者証を提示するだけで

自己負担限度額までになりますので

限度額適用認定証は必要ありません。

 

ついでにですが

70歳以上の方は

自己負担限度額が

平成30年8月から少し変更がありますので

気になる方は厚生労働省のHPを

チェックしましょう。

 

駆け足で制度について説明しましたが

使わないともったいないですので

病院に長く関わるような

雰囲気が漂ってきたら

是非思い出してみてください。

 

 


人気ブログランキング