1 生命保険の一般的な知識
1.1 生命保険の仕組みと機能
■生命保険とは
生命保険は、生命や健康を保険の対象としています。
生命保険は、人が亡くなったり、病気や障害を負ってしまったりしたときに、
経済的損失をカバーするために備えるリスク回避の手段です。
■保険の仕組み
不幸にも亡くなられて家族に収入がなくなった場合、生活していくことはたいへんです。
預貯金等を切り崩すなどして生活していく必要にが迫られます。
しかし、貯蓄にも限度があり、積み立てられる年数に大きく左右されます。
若くして亡くなられれば、貯蓄できる年数も少なくなります。
若くして亡くなられる可能性は低いものの可能性がないわけでなく
そのような経済的リスクを回避したいと思うことでしょう。
回避するには生活していくための経済的保障が必要になります。
そのためには、リスクを回避したいと思う人が保険料として
お金を出し合い、万が一不幸に見舞われた場合には、保険金として
お金を受け取るという、お互いに助け合うという相互扶助の
仕組みが保険の原点です。
■生命保険の特徴
生命保険は生命や健康に対する保険の性格上、保険期間は長期間となります。
1.2 生命保険料の仕組み
保険料をいくらにして、保険金をいくらにするかということを決めなければなりません。
保険料はどのくらいの死亡者がでるかなど、いくつかの要素で算定されます。
要素として、
「予定死亡率」「予定利率」「予定事業比率」があります。
・予定死亡率
過去の死亡統計をもとに、将来の性別・年齢別の死亡者数を予想し、将来的に
支払うべき保険金を計算します。
この計算の際に用いられる死亡率を予定死亡率といいます。
・予定利率
払い込まれた保険料を運用した場合に得られるであろう運用利回りのことを
予定利率といいます。
・予定事業比率
保険会社が生命保険の事業を運営していくためにかかる経費の見積り額です。
かかる経費の例
人件費、集金費用、広告費用など・・・
以上のように、生命保険料は、予定死亡率、予定利率、予定事業比率から見積もられています。
保険料と保険金や経費が等しくなるように保険料をきめることを「収支相等の原則といい、
保険事業の大原則となっています。
┌────┬────┐
│収支 │支出 │
├────┼────┤
│保険料 │保険金 │
│ │経費 │
└────┴────┘
1.3 余剰金・配当金の仕組み
生命保険会社は毎年、事業年度が終了したあとに決算を行っています。
決算を行った結果、余剰金が出た場合、契約者に配当金として還元されます。
余剰金が出ない場合は、配当金はでません。
配当には「通常配当」と「特別配当」があります。
■通常配当
通常配当とは、特別配当と区別して、特別配当以外のものをいいます。
通常配当は、契約後3年目から発生します。
配当が契約後3年目から発生するのかというと、
事業年度で考えるからです。
1年間契約をしないと普通配当はもらえません。
しかしながら、事業年度で考えると、加入した年は1年目なり、
2年目で丸1年経過しますので、3年目で配当が発生します。
┌────┐ 第1回配当
↓ ↓ ↓
加入 丸一年
└────┴────┴────┴────┘
4/1 4/1 4/1 4/1 4/1
1年目 2年目 3年目 4年目
商品により、配当の出される間隔等は違います。
■特別配当
特別配当とは、長期継続契約に対して支払われる配当です。
一定期間期間経過後に支払われるものと、死亡・満期・解約など
保険契約が消滅するときに支払われるものとがあります。
■無配当保険
無配当保険は、あらかじめ配当がでないことが決まっています。
その分、保険料が安くなっています。
1.4 契約手続きや保険約款の一般的事項
1.5 生命保険契約の読み取り・理解
2 生命保険商品(簡易保険を含む)の一般的な知識
2.1 生命保険商品の種類と内容
1)個人向け保険商品
2)個人年金保険
3)医療保険
2.2 特約の種類と内容
2.3 団体保険・財形制度
2.4 生命保険の新商品の動向
3. 生命保険と税金
3.1 保険料と税金
3.2 受取保険金・給付金と税金
3.3 解約返戻金と税金
3.4 生命保険契約の権利の評価
3.5 法人における生命保険の経理処理