● 銀行ですすめられたプレミアカレンシー・プラス2の契約を続けようか迷っているあなたへ
こんにちは、木村久美です。銀行から外貨建て保険をすすめられ契約したものの、
「この商品は私に本当に合っていますか?」
と悩み、相談にお越しになる方が増えています。
なかでも最近多いのが、第一フロンティア生命のプレミアカレンシー・プラス2という外貨建て保険です。
http://www.d-frontier-life.co.jp/products/detail.html?product=137&agency=45
この保険は、銀行によって、名称が異なります。
「安心たいこ判2」、「プレミアカレンシーM2」などの名称で販売されているようです。
では、この保険がどんな特徴をもつのか、メリットデメリットについて検証していきましょう。
プレミアカレンシー・プラス2は、外貨で増えたお金を、一括あるいは年金として受取ることができる個人年金保険です。
外貨建ては、円より金利が高い分増えてくれるという特徴があります。
円預金だとほとんど増えてくれないので、魅力的ですよね。^^
また、運用期間後は、契約する時に決まっていた年金原資を受取ることができます。
受取りたい金額が分かっていると安心感があるのではないでしょうか。
つまり、プレミアカレンシー・プラス2のメリットは、外貨で増やし、計画が立てやすい貯蓄法であるということです。^^
ただ、あくまでも外貨ベースのお話です。
外貨で受け取り、留学や海外旅行で使うのであれば問題ありません。
しかし円に換えた場合、受取れる金額がいくらになるのかは、誰にも分りません。
契約したときよりも円高であれば、受取れるお金が想定より少ない、ということも起こり得るわけです。
それからこちらも把握しておきましょう。
手数料です。
契約したときに、6.0%の契約時費用が差し引かれます。
ただ、この手数料が高いのか低いのか、この数字を見るだけでは、あまり分からないかもしれません。
では仮に1000万円で契約したら、どのくらい引かれることになるのでしょうか。
なんと、60万円も引かれてしまいます。
1000万円預けたにも関わらず、940万円からスタートするということです。
60万円を取り戻すだけでも、より多くの時間がかかることが想定されますよね。
では、次に、運用期間中の手数料も見てみましょう。
パンフレットには、直接負担していただく費用はない、と書かれています。
しかしよく見てみると、「積立利率計算にあたってあらかじめ差し引いております。」とあります。
どのくらい引かれているのでしょうか?
http://www.d-frontier-life.co.jp/products/index_choice_18.html?product=137&agency=45
米ドルで10年運用した場合、0.64%が経費として引かれているようです。
さらに、為替手数料もかかります。
概算で、9万円ほどの為替手数料が引かれることになります。
詳しく見てみると、さまざまな手数料がかかることがお分かりいただけると思います。
では、なるべく手数料をかけずに、外貨で増やす方法はないのか?
探してみると、ちゃんとあります。
投資信託というものです。
投資信託だとこういった商品もありますよ。
・初期手数料ゼロ円
・運用期間中の費用0.16%ほど
・為替手数料なし
プレミアカレンシー・プラス2と比べると、初期手数料や為替手数料だけでも、70万もの差が生まれることになります。
浮いた70万は、まるまるあなたの資産として増やしていくことができるようになるわけです。
このように見てみると、ドルを「何で」運用するかで、ずいぶんと違いが生まれることが分かりますよね。
そもそも保険というのは、万一お亡くなりになった時に家族が困らないように、加入するものだと思います。
もちろん保障を備えておくことは大切だと私も思います。
ただ、貯蓄と考えた場合、死亡保障があるため、どうしても効率が悪くなってしまうのです。
そのため保険と貯蓄は分けて考えるほうが合理的ではないでしょうか。
「とはいえ、投資信託のことはサッパリ分かりません!」
という方もご安心くださいませ。
投資信託はまったくの初心者の方でも、無理なくスタートできるしくみに出来ています。
こちらに書いてあることをそのまま行うだけなので、とてもカンタンですよ。^^