※数年前の出来事を綴っています。

 

 

思い返せば、夫と再婚して数年は、

私たちは息子のしつけのことで

ケンカばかりしていた。

 

私と夫の主張は

以下のようだった。

 

「年齢に応じたしつけをしないと

 大きくなって困るのは本人。

 ふじこちゃんは、

 言うことがブレブレで甘すぎる。」

 

「子どもの成長には個人差があるし

 〇〇(息子)のそういうところは個性でもある。

 叱ってばかりだと、萎縮してしまう。

 もっと楽しく、仲良くなることを先に考えて!」

 

 

とにかく平行線で

交わるところがなかった。

 

 

その後、臨床心理士のY先生や

保育士さん、学童の先生に相談したり、

 

子育て経験豊富なママ友達に

アドバイスをもらったりして

夫の言い分に対抗していた。

 

「専門の先生や、

 何人も男の子を育てている友達に

 聞いたけど、

 みんな、このくらいの年はこんなものだよ!」

 

「聴く相手が悪い!

 比べる相手が悪い!!」

 

と夫は聞く耳持たずだった。

 

 

その後、

夫に息子の話をすることを止めたのだが

(ケンカのもととなるので)

 

 

私が、

大学に入り、

ステップファミリーの学びを深めてからは

状況が変わった。

 

夫との会話で

どうしても息子の話を

しないとならないとき

 

以前なら、

夫が、ここぞとばかりに

彼の主張を押し付けてきたのだが、

 

 

その時には、

 

夫がなぜそういう発言をしてしまうのか、

 

そして、

 

なぜ、息子は夫の思うようにならないか

 

について、

客観的かつ論理的に説明することができた。

 

夫を責めるでもない

息子をかばうでもない。

 

時には、本に書かれている文章や図を

そのまま写メをして送ることもあった。

 

 

うちの夫だけかもしれないが

感情よりも理論で伝えた方が

腹落ちするタイプだった。

 

 

それ以降、

我が家のステップファミリーに

端を発する継父子問題について、

 

夫は私の話に

耳を傾けるようになり、

 

私たちは

建設的な話し合いが

できるようになった。

 

 

※数年前の出来事を綴っています。

 

 

私が学生生活で

どっぷり研究したテーマは

「ステップファミリー」だ。

 

(その学びの内容は

この七転び八起きの再婚ストーリー

が終わったら、また別途どこかで

アウトプットしたいと思っています。)

 

 

実は学生生活で、

最初に衝撃だったことは

もっと単純なことだった。

 

 

私は学生1年目の夏休みを利用して

多くのステップファミリーの方に

お会いして、お話を聴いた。

 

ステップファミリー支援団体に

ボランティアとして参加したり、

 

自分の知人・友人にお願いし

沢山の当事者さんを紹介してもらった。

 

実母さん、継母さんだけでなく

シンパパと再婚した実継母さんや

継父さんもいた。

 

ラフにお話をお聴きして

わかったことは

 

ステップファミリーの

親の中でも、


とても悩んでいる人と

全く悩んでいない人がいる

 

ということだった。

 

私は

ステップファミリーの本を

読んでからというのも

 

「他のステップファミリーも

 私と同じように悩んでいる」

 

という気づき、

 

つまり、

悩んでいるのは自分だけではない

という安心感があったのだが

 

実際に他のステップファミリーの方と

お会いしてみると

 

私のように

悩みを抱えている人も

確かにいたが

 

そうでなく、

うまくいっているように(みえる)ご家族も

同じくらいいらっしゃった。

 

 

うまくいくステップファミリーと

悩み苦しむステップファミリー

 

その差って何なの??

知りたい!!

 

 

それが

さらに私の探究心に火をつけることになった。

 

 

(本日は私のつぶやきです)

 

私は母親としては及第点

だと思っています。

 

父子家庭で育っており、

母親のロールモデルが

不足していたこともあるかもしれません。

 

 


私は息子を生後2カ月から

保育園に預けております。

 

息子がハイハイの頃に

前夫に先立たれ、


仕事も忙しく

保育園だけでなく

実母やベビーシッターさんにも

かなり頼りました。

 


さらに、

息子が未就学児の大切な時期に

私は、自分の再婚で

頭がいっぱいになっていました。


それにより、

息子との時間が減り、

再婚相手である現夫との時間に

費やされたのも事実です。


 


母親として、

息子にもっとしてあげられたことが

あったのではないかという

じくじたる想いがあります。

 

 

特に、

二人の子どもを育てている

義理の妹を見ているとそう思います。

 

義妹家族とは、

SNSでつながっています。


日々アップされる

彼女の子どもたちへの眼差し。

 

季節の行事や

子どもの成長にあわせた体験一つ一つ、

本当に丁寧にやってるんですよね。

(もちろん義弟の存在も大きいです)


子どもたちの姿も

生き生きしていて

本当に微笑ましい。


 


母親像なんて

人それぞれ


比べるものでは

ないかもしれませんが

 

義妹のように

全然できていなかったなあと

振り返ります。

 


卑屈になっているわけではなく

開き直って明るい劣等感ですが…

 

 

とはいえ、

息子の母親は私だけ、

 

劣等感満載の母ちゃんですが

気付いたときがスタートで、

 

反抗期突入の息子に

うざがられない程度に

母親修行をやり直しているところです。



 

 

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※数年前の出来事を綴っています。

 

 

前回の記事では

単身赴任の夫と息子の関係が

いくぶん和んだ様子をお伝えしたが

 

息子が、夫のことを

好きになったり、

懐いたりしたわけではない。

 

息子は度々、

夫の悪口や、再婚したことへの

文句を言っていた


 

「ママはあのくそじじいの

 どこがよくて結婚したんだ。」

 

「ぼくは一生、お父さんと住みたくない」

 

「(夫の服や整髪剤などに)

 お父さん菌が移る。

 臭い、臭い、オエー」

 


小学生男児が

言葉の限りを尽くして

悪口三昧。

 

 

ときどき、


「ママの結婚相手だから

 あまり言うと、ママ悲しいな」


くらいは言っていたが

 

夫も別に暮らしているので

息子の気が済むまで

好きなだけ言わせていた。

 



ただ、

人前ではそのようなことは

言わなかった。

 

習いごとの先生から、


「ぼくのお父さんは

 仕事ですごいんだ」


みたいなことを言っていると

聴いたときは驚いた。

 

「死んだ夫でなくて

 生きてる夫のことですか?」

と先生に聞きなおしたぐらいだ。

 

息子は息子なりに

成長しているというか、

 

継父の悪口を言ったり、

逆に褒めてみたり、

 

そうやって自分なりに

継父のことを受け止めている…

 

 

そういう息子の成長が

嬉しいような

申し訳ないような

ありがたいような

何とも言えない気持ちだった。

 

 

※数年前の出来事を綴っています。

 

 

単身赴任して数ヶ月、

夫が出張も兼ねて帰宅した。

 

数日前から、

息子はそわそわしだし

会いたくないと言っていた。

 

 

しかし、

いざ夫が帰ってくると

「おかえり~」

遠慮しながらも出迎えていた。

 

緊張の食事の場面でも

いつもの甘えん坊の息子でなく

よそ行きの態度の息子。

 

夫も普通に

「学校はどうだ?

 ママのお手伝いはしてる?」

と話しかけていた。

 

息子は

「うん、してるよ!」

と得意げに返事をしていた。

(本当はあまりしていないが)

 

私の方が、

二人を会わせることに

不安があったが、

 

よそよそしく

他人行儀なところもあるが

夫も息子も笑顔で普通に話していた。

 

 

夫はあとで

 

「○○(息子)、

 ちょっと成長したんじゃない?

 俺がいないほうがやっぱりいいね」

 

と言い、

 

息子は息子で、

 

「お父さんのことは

 絶対好きにはならないけど

 仕事は認める。」

 

など大人びたことも

言うようになっていた。

 

毎日の暮らしでなく、

数ヶ月に数日、

このくらいのキョリ感であれば

二人は争うことなく過ごせるのだと実感した。

 


土曜になり、

今度は義母と待ち合わせて

食事に出かけた。

 

義母も

夫と息子の様子が

かなり自然であることに気付き、

 

「ふじこちゃんは

 〇〇(夫)と一緒に暮らせなくて

 寂しいと思うけど、

 

 〇〇(息子)のためには

 単身赴任してもらってよかったね」

と言っていた。

 

私もそう思った。

 

 

そして日曜日、

夫は前妻さんのお子さんたちとの

面会交流に出かけた。

 

私がせっかく帰宅するのだから

面会交流をするように促したからだ。

 

お子さんたちと

楽しい時間を過ごし、

夫は赴任地に戻っていった。