こんにちは
お読みいただきありがとうございます
元金融機関(銀行·保険会社)勤務の
アラフィフ専業主婦FPママです。
趣味は、家計管理と断捨離。
中学生と小学生の男子2人のママなので、「お金」や「子育て」に関することを中心に、何気ない日常を綴っています
今日は、アラフィフの私が何年も前に経験し、投資の教訓にしているエピソードと、最近あったママ友のお話です
「反面教師」「人の振り見て我が振り直せ」みたいな感じで、参考にしてもらえればと思います
私が20代前半で銀行に勤務していた頃、仲の良い女友達が、証券会社で営業をしていました
彼女は、毎日胃薬を飲むくらい営業が大変だったようですが、私に一度だけ、誰もが知っている会社の債券を勧めてきてくれました。
金額は、確か1口10万円だったかな
1年満期で私の勤めてる銀行の金利より良かったし、友達のお勧めだからと(債券の仕組みもよく分かってなかったけど)、定期預金のつもりで30万円分購入しました。
そして、1年後に30万円とその利子が返ってきたのですが、
私の父に話をしたら、「他に何か良い商品がないか」というので、彼女に聞いてみました
(当時はコンプラとかあまり厳しくなかったので、彼女の営業の数字を手伝ってあげる意味もありました)
そしたら彼女、「もう知り合いに紹介したりするのはやめようと思う」と言って、その理由を話してくれました。。
彼女が、当時付き合ったばかりの彼氏に、「100万円が数ヵ月で120万円くらいにはなると思うから。。」と、彼氏におすすめの株を勧めたらしいんです
もちろんリスクも説明して、
「一時的に下がるかもしれないけど、それは気にしないで、私がいいって言うまでお願いだから売らずに持っててね」って、
ちゃんと話をして、了解を得て、やってもらったそうなんです。
今みたいにインターネットとか普及してない時代だし、投資に関しての情報量とかはかなり少なかったんですよね~
そして、今思えば、20代前半の若者の彼氏にとって、
○100万円は余裕資金ではなく、結構な大金だった
○株を買うにはまだまだ未熟(知識不足)で、
○付き合い始めたばかりの彼女を信用するにはちょっと早すぎた
ということを、
日頃、証券会社のお客様である富裕層を相手に仕事をしていた彼女は、
よく理解していなかったのかもしれません…
なんと、その彼氏、
自分の100万円が90万円くらいになったのを知り(新聞か何かで)、
彼女に相談もせず、すぐに売却(換金)して、そのまま彼女と別れてしまったそうなんです
証券会社の彼女を信じてもう少し待てば、その株は120万円どころか2倍近くになっていたそうですが、
その彼はどうしても我慢できず、10万円損してでも、今すぐ90万円を取り返したかったんでしょうね~
※金額等は正確に覚えてなくて、だいたいです。
その彼、
○本当にお金に余裕がなくて、すぐに90万円が必要だったのか、
○ただ単に元本割れして怖くなったのか(「狼狽売り」)、
○それとも、彼女を信用できなくなって、株を持っているのがイヤになったのか、
今となっては彼の気持ちを知る由もありませんが、
自分の大事なお金が(一時的にでも)減ったのが、許せなかったのでしょう。。
私は彼女を信用していたし、株が2倍近くになった話を聞いて、
私も父もますます株がやってみたくなったのですが、
彼女から2度と投資商品をお勧めされることはありませんでした。。
(当時は、インサイダーとかあまり厳しくなかったけど、気軽に証券会社と取引できる環境でもなかったんですよね~)
もし彼氏がお金持ちで100万円が余裕資金だったら、すぐに換金することもなかったでしょうし、
彼女との付き合いが長ければ、信用してもう少し待つことができたのかもしれません
「狼狽売り」って最近勉強して知った言葉なんですが、このエピソードがあるから、私はリーマンショックで投信が値下がりした時も、慌てずに済んだ気がします
なので、これから投資を始めるような身近な人にも、この昔のエピソードを教えてあげていて、教訓にしてもらっているんです
先日、ブログで「株の教訓」について投稿しましたが、これは投資を始めてちょっと時間がたった人向けかな~
↓
今まで、全く投資も何もしたことがない超初心者の人には、今回の若い彼氏のお話がちょうどいいかな~と思ったりします
そして、もう1つのお話ですが、これは結構最近で、「○○銀行のせいで投資で失敗した」とすごくお怒りのママ友がいたんです
「銀行員の言う通りにしたら、100万円が70万円になった」みたいに怒っていたけど、
どんな商品なのか、どうしてそうなったのか聞いても、全然分かってなくて。。
「投資信託外貨預金
外貨建ての保険とか
」と色々聞いてみたんですが、何も答えられなくて、
「○○銀行に損をさせられた騙された
」と大声で言ってただけなんです
ママ友に「投資の基本」について説明してあげて、「しばらく待ったら元本割れが戻ったんじゃないか」という話をしたんですけど、
ママ友本人が何に投資したのかも全く分かってなかったから、何もアドバイスできず。。
(旦那さんと一緒に話を聞いたみたいなので、旦那さんは理解していたのかもしれません)
そんな人に商品を販売した銀行員も悪いと思いますが、
銀行員も、「お客様に損をさせよう」なんて思って販売してる人は誰もいません
(法律が厳しいので、リスクに関する説明や、色々な確認書類などをお客様に書いてもらうはず)
自分は何も知らないのに銀行の責任にして、めちゃくちゃ銀行の悪口を言ってたので、(元銀行員として)ちょっと気分が悪かったです。。
→そんなに仲の良いママ友ではありません
そのママ友は「もう投資とか絶対しない」って言ってたから、なんか損をしてるな~と
この話は子供たちにもしていて、「自分が勉強してないのに人のせいにして、失敗から学ぶこともなく、『もう絶対やらない』とか決めるのはよくないね~」って話しています
これから投資を始める人がいたら、この2つのエピソード、少し思い出してみて下さいね
今回は、少し話が長くなってしまいましたが(いつもか)、人の失敗談を聞くと身近に感じられて、役に立つんじゃないかな~と思うFPママでした