キャッシュレス比率70.6% | 札幌FP・お金と家計の相談室~まりりんのマネーバランスルーム~

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あなたのキャッシュレス比率はどれくらいですか?

 

※キャッシュレス比率=支出全体の中でキャッシュレスで決済している割合のこと
 

日本のキャッシュレス比率は経済産業省が算出した2022年のデータによると36.0%で
韓国の93.6%、中国の83.0%、イギリスの63.9%(2020年のデータ)と比べると日本のキャッシュレス化は遅れており、2025年までにキャッシュレス決済率を40%にすることを目標に掲げています。

キャッシュレス化を進める理由は主に次の3つ

 

1.人手不足解消・生産性向上のため

2.現金決済に多大なコストがかかる・偽造紙幣や現金強盗の減少の期待

3.訪日外国人の決済の利便性と拡大

キャッシュレス決済を多用しており、財布を持ち歩くのをやめた私のキャッシュレス比率ってどれくらいなんだろう?と気になって調べてみました。
 

今年私が支払った金額のうち現金で支払ったのが11.8%、それ以外のキャッシュレスが88.2%でした。
日本のキャッシュレス比率とかけ離れていますね。

でも、よくよく調べてみたら今まで発表されていた日本のキャッシュレス比率には「銀行口座振替」が含まれていなかったんです。銀行口座振替もキャッシュレス決済ではあるのですが。

今年、NIRA総研研究開発機構という公益財団が発表した個人の消費支出額におけるキャッシュレス決済比率は70.6%でした。
銀行口座振替も考慮した調査だそうです。

 

 


ですよね~~~。いくらなんでも36%は低すぎると思いました。
日本では口座振替が普及しているので、韓国や中国とは事情が違います。
口座振替を含めたキャッシュレス比率で比較しないと比較にならないですよね。

ただ、口座振替を含めても韓国・中国よりも13~23%低いので、まだまだ普及の余地があるということですね。

 

  個人におけるキャッシュレス化

 

私が家計を診させていただいているお客様たちは、状況に応じてキャッシュレス化を進めてきました。

クレジットカードに慣れていなかった方は、下記の支払いから始めました。
 

キャッシュレスにしたことにより支出が増えることには繋がらないものです。
(キャッシュレス化スタート項目)
・生命保険や自動車保険などの保険料
・水道光熱費

・通信費(固定電話、携帯電話、新聞、NHK)

・ガソリン代やその他の車維持費


食費のキャッシュレス化は注意が必要です。
食費が高すぎるから減らしたいという場合に、キャッシュレスだと減らすことが難しいのです。
現金で予算を守れるようになってからキャッシュレスに移行しました。

これからの時代は今更現金で払うなんて・・・という感じでもあり
「予算オーバーしない為に一度現金払いでやってみて、予算を守れるようになってからクレカ払いにしましょう」
と言えなくなりますね。


ますます支出管理と予算を守るということが重要です。

 

  キャッシュレス化できるのは何歳まで?

 

キャッシュレスに伴うリスクもあるので、「ずっと現金主義だった方が70代で初めてクレジットカードを使う」というようなことは積極的にはお勧めできません。
うちの両親はクレジットカードを一度も使うことなく現在90歳と89歳。
これからクレジットカードを作ることもありません。

個人差があるので何歳までなら大丈夫とは言えませんが、私のお客様は60代~70代でもキャッシュレス化が進んでいます。

●60代から少しだけお買い物で使っていた70歳のAさん
家計状況も家計管理も素晴らしく、クレジットカードの請求明細もしっかり確認できます、危機管理能力も高いと感じたので、キャッシュレス化スタート項目はクレカ払いにしました。
ネットショッピングにも慎重にチャレンジしています。

●若い頃からクレカ払いになれている72歳のBさん
ご主人がBさんのクレジットカードの家族カードを練習で使っていましたが、ご主人名義のクレジットカードを作成しました。
Bさんの預金が減りすぎるのでご主人の口座から毎月資金移動していた手間がなくなりましたし、どちらかが先に亡くなった後もクレジットカードを使い続けると考えると自分名義のクレジットカードがあった方が良いからです。
90歳になってからクレジットカードを作るのも大変ですよね?

このように、70代のお客様もしっかりとキャッシュレス化が進んでおりますよ。
 

  結局は管理が大切

 

キャッシュレス化のリスクをできるだけ避けるためには結局のところ管理が重要です。

・家計管理をする

(クレカなどの明細のチェック含む)

 

・キャッシュレス化の利用媒体を少な目にする
(クレカの枚数を少な目に、電子マネーやバーコード決済も最小限に)

 

・スマホのパスワードや顔認証設定、アプリの2段階認証を使うなど

・パスワードの使いまわしをしない、複雑なパスワードの設定

(お金に関するものについては自分でも記憶できないパスワードを設定して、パスワード一覧を作っておく)

 

・クレカやキャッシュカードの暗証番号は誕生日や電話番号、車のナンバーなどと違うものにする

(推測されにくいものにする)

 

・怪しいメールを開かない、URLをクリックしない

などなど・・・

家計管理をしていれば、不正利用にもすぐ気づきます!

すぐに対処すれば被害を被らずに済むことも多々あるので、大事ですね。

時には家族内での不正利用が・・・・な~んてこともあるかもしれません。
こちらもマメにチェックしていれば、すぐに気づきますね。


クレジットカードや預金口座の数を減らしておくことは若いうちからしてほしいことですが、60代以降は特にそうしておいてください。

モノは少ない方が管理が簡単。
いつか亡くなった時に家族に負担をかけない為にもモノは減らしていきたいと思います。

あなたのキャッシュレス率は何%でしょうか?
わかったら是非教えてくださいね。