今回は「違法カスミ網の被害」をご紹介します。
動画を貼っておきます。
救った鳥は『イカル(Japanese Grosbeak)』です。
切ない声に胸が締め付けられます。
動画はこちら→カスミ網の被害
この時は、元旦の「初鳥見の日」
正月恒例のクマタカやオオタカ、ハイタカ、ノスリをまず撮る‼
そう、一富士二鷹三茄子に倣って猛禽類撮影に出向きました。
山すそに到着すると、カケスが賑やかに集まっていました。
お、これは大型猛禽でもいるのか?と思いきや見つからない。
近くに行くと、カケスは去って、悲痛な鳥の声が聞こえます。
車から降りて、声をする方に目を向けると、鳥がバタバタうごめいています。
もしや、猛禽が押さえ込んでいるのか?と思いつつも、声は複数。
寄って行ったら、私もかかってしまいました。
カスミ網に。
網が細くて見えないんです。
どうにも、柔らかくて、丈夫で、人でも抜け出すのに苦労。
鳥は、網にかかると、脚指が反射的に網を握ってしまい、外れなくなって、暴れるうちに翼やクチバシや首が引っかかってしまうようです。
袋状なポケットみたいな形状にもなっていた様な・・・そこに落ちると、囲まれて抜け出せなくなるようです。
もちろん、「違法」
この時は、カケスは網にかかった小鳥を襲おうとしていたかもしれません。
そうなれば、さらに被害も増えていたことでしょう。
ただ、救いたくとも、ハサミなどの刃物もない。
違法なかすみ網を触っていて、疑われたり、仕掛けた人と遭遇してもめるのも怖い。
すぐに、警察に電話。110番しました。
山の中にパトカーをサイレン鳴らさずに来てもらいました。
その理由は、私の姿を見ている車があったから。
もちろん、ハサミやカッターも持参してほしいとお願いしました。
到着して、パトカーの姿を見ると、車はいなくなりました。
現場の証拠写真の撮影の後、イカルの救助。
骨が折れている個体もいなかったようで、すべて、放鳥出来ました。
その保護の仕方が正しかったのか?
分かりませんが、警察官も、一緒に救ってくれて、無事に命を落とす個体もなく救助完了。
犯人が捕まることを願いつつ、現場の検証などは、警察に任せて、帰宅。
2014年の元旦の事件でした。
実は、その3年後、ネマガリダケを採っているときに
私が、また網にかかりました。
竹林の縁に掛けられていた、古いカスミ網の残骸でした。
ちょうど山菜採りで、刃物があったので、きれいにすべて除去して廃棄しました。
今思うと、この時警察を呼べばよかったと反省しています。
***********************************************
本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。