【世界の野鳥#094】タマシギ(Greater Painted-Snipe) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

チドリ目タマシギ科

学名 Rostratula benghalensis

和名 タマシギ

英名 Greater Painted-Snipe

 

今回日本で出会った鳥をご紹介します。

『タマシギ(Greater Painted-Snipe)』です。

 

鳥類の種類数は分類の仕方に寄りますが、9,000種とも13,000種とも言われています。

 

雌雄異色の性的2型の種類の鳥はオスの多くが美しい・派手・奇抜・さえずるなど

メスに対してのアピールするための特徴があります。

 

ただし、稀にメスが美しく、オスが地味というと種類もいます。

今回ご紹介のタマシギもその1種です。

ちなみに日本の鳥でメスが派手なのはミフウズラです。

 

ともに共通している習性は一妻多夫、オスが抱卵と育雛を行います。

抱卵と育雛を担うオスが地味になるのも分かりますよね。

 

では、なぜ、このような修正になったのか?

諸説あると思いますが、一例を。

タマシギは水田など低地の湿地帯で繁殖をします。

例えば、多くの種の鳥のようにどのペアも同じような時期に繁殖を向かえていたとしたら、

豪雨などで増水し、水害(鳥的に)が起きた場合、多くのペアが繁殖失敗になります。

ですが、メスがオスを順次回って繁殖を行う場合、水害が起きたとしてもその時に抱卵や雛が幼い状況である繁殖に入って浅いオスにのみ影響が出ることになります。

すでに、親離れ後、繁殖後半、これから抱卵を迎えるステージのオスは影響を受けないことになります。

 

低地の湿地帯という環境で生き残るため、繁殖効率を上げるために選んだ習性が、一妻多夫による、メスの「通い婚」式繁殖方法なんです。

夕方~明け方にメスはコーコーと鳴いて、縄張りを宣言して、オスを得て、産卵したら、次のオスへ。

 

一見人間の価値観的には、「メスの腰の軽さ」に見えますが、実は生き残り戦略の賜物なのであります。

 

そんなタマシギのオスとメスをご覧ください。

 

まずはメスから

 

続いてオス。

比べると地味でしょう~

 

仲良くペアで

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。