【日本の野鳥#24-29-01】カワガラス(Brown Dipper) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

鳥好きFPのつれづれ日記2

自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目カワガラス科カワガラス属

学名 Cinclus pallasii

和名 カワガラス

英名 Brown Dipper

 

【分布】

ヒマラヤ北部からインドシナ半島北部、中国、台湾、サハリン、日本、カムチャッカ半島、千島列島に留鳥として分布。

日本では、北海道、本州、四国、九州、屋久島にかけて分布。

 

3亜種に分類。

C. p. pallasii – 基亜種 亜種カワガラス

シベリア東部~中国、サハリン、千島列島、日本、台湾、インドシナ半島北部に分布。

 

C. p. tenuirostris

アフガニスタン北部、ヒマラヤ中部~中央アジアの山脈にかけて分布。

 
C. p. dorjei  

ヒマラヤ東部~ミャンマ及びタイの北部にかけて分布。
 

 

【生態】

平地から亜高山帯の河川の中流から上流域の岩や石の多い沢や渓流に生息。

冬期は下流に移動する。

食性は動物食。川虫(カゲロウ、カワゲラなどの幼虫)、甲殻類、小魚などを潜水して川底を歩きながら、もしくは岩の上などから水中に首を突っ込んで探して捕食。

水中では羽毛に空気が含まれ気泡の外側が銀色に見える。

羽毛を乾かしたり、手入れをする際に羽を半開きにしたり、羽を繕う際に、目の保護のために白い瞼を閉じる。

冬の季節から繁殖を始める。

滝裏の岩の隙間や砂防ダムの排水溝、橋げたなどにコケや植物で半球状の巣を作り営巣。

地鳴きは「ジェジェ」「ピッピッ」。

囀りは濁った感じで「チーチーチュビジュリリ」という複雑な声で鳴く。

 

【サイズ・形態】

全長21₋23㎝ 翼開長32㎝。

雌雄同色。

全身が濃いチョコレート色(光線具合で赤褐色に見える)。

尾羽は太く短い。よく立てる姿勢をとる。

瞼が白く、目立つ。

クチバシは黒。

脚は灰色で、がっちりとしている。

体型的にはずんぐりとしている。

幼鳥は喉から脇に白い斑が鱗状に入る。

 

【その他】

 

 

********************************************************

<ここから鳥の写真>

『カワガラス(Brown Dipper)』

この鳥存在を初めて意識したのは、中学生時代の渓流釣りの時です。

「釣りキチ三平」の春の渓流解禁のシーンで、三平の釣りのシーンで「ジェジェ」と鳴く声が効果音で使われているんです。

他にも、大イワナがカワガラスを餌として飲み込むシーンなど・・・

 

漫画の中の鳥が、リアルに目の前で餌探ししているシーンを今でも覚えています。

 

春早いというか、冬のうちから営巣し始める本種。

その理由は、餌が夏になると羽化してしまい、主食の川虫がいなくなるので、丸々太った羽化直前の川虫が、ヒナのエサのピークや巣立った後の餌としての供給源になる必要がるので、繁殖開始が早いわけなんです。

 

渓流に依存する日本で唯一の鳥のカワガラスをご覧ください。

 

子育てひと段落の5月・・・日向ぼっこしていました。

 

餌探し

 

瞼が白いのも特徴~

幼鳥かな

********************************************************

 

本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。