スズメ目ヒタキ科ツグミ属
学名 Turdus philomelos
和名 ウタツグミ
英名 Song Thrush
【分布】
ヨーロッパからバイカル湖周辺に広く分布。
北方繁殖個体は、南西アジア、地球海沿岸部、アフリカ北部に渡り越冬。
日本では稀な迷鳥として数例の記録がある。大阪城公園では3回の記録がある。
3or(4)亜種に分類される。
◆Turdus philomelos Philomelos 基亜種
他2亜種以外に広く分布。
◆Turdus philomelos hebridensis
スコットランド、その西方の島々に留鳥として分布。
◆Turdus philomelos clarkei
アイルランド、イギリス、フランス、ベルギー、オランダに分布。
冬期にフランス南部やイベリア半島で越冬する個体もいる。
(◆Turdus philomelos nataliae)を分ける分類説もある。
シベリアに分布。
【生態】
明るめの林やその林縁、農耕地、公園などに生息。
食性は雑食。昆虫類、環形動物、多足類、陸生貝類、木の実、果実などを採食。
樹上に枯れ葉や枝を編みこんだ碗状の巣を作り営巣。
さえずりは、名前の通り美しい。
【サイズ・形態】
全長23㎝ 翼開長_㎝。
雌雄同色。
ヤドリギツグミに似るがやや小型。
体上面は淡い褐色。
体下面は白に黒い斑が密に混じる。
脇腹は黄褐色。ヤドリギツグミにはこの脇の色はない。
クチバシは上は黒褐色、下は基部は黄色。
【その他】
学名の種小名のphilomelosの philoはLoving melosはSong/Melodyの意味。
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<ここから鳥の写真>
『ウタツグミ(Song Thrush)』
2014年冬、神奈川県に飛来した個体を見ただけ。
関西で2017年大阪城公園、2022年長居公園に出た噂を聞きましたが
実際には出会えずじまい。
ヨーロッパに広く分布していますが、渡りのルートからも、日本は遠く、飛来数はそれほど多くないことから、記録が少ないと考えられます。
声も美しく、飼育個体もいますし、実際にオーストラリアやニュー次ランドでは、入植したヨーロッパの人がその声を楽しむためでしょうね。。。持ち込んで、今では移入種として根付いているようです。
それゆえに、記録があっても長らく「日本鳥類目録として」は「検討種」ということで据え置かれていたようです。
日本鳥類目録第8版では晴れて?「種」として判定されるようです。
論文をお書きになった方の努力の成果ですね。
2014年の冬、相模原市の公園での出会いの写真です。
どうぞご覧くださいませ。
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今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。




