【日本の野鳥#24-30-19】ウタツグミ(Song Thrush) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目ヒタキ科ツグミ属

学名 Turdus philomelos

和名 ウタツグミ

英名 Song Thrush

 

【分布】

ヨーロッパからバイカル湖周辺に広く分布。

北方繁殖個体は、南西アジア、地球海沿岸部、アフリカ北部に渡り越冬。

日本では稀な迷鳥として数例の記録がある。大阪城公園では3回の記録がある。

 

3or(4)亜種に分類される。

Turdus philomelos Philomelos 基亜種

他2亜種以外に広く分布。

 

Turdus philomelos hebridensis  

スコットランド、その西方の島々に留鳥として分布。

 

Turdus philomelos clarkei 

アイルランド、イギリス、フランス、ベルギー、オランダに分布。

冬期にフランス南部やイベリア半島で越冬する個体もいる。

 

(◆Turdus philomelos nataliae)を分ける分類説もある。

シベリアに分布。

 

【生態】

明るめの林やその林縁、農耕地、公園などに生息。

食性は雑食。昆虫類、環形動物、多足類、陸生貝類、木の実、果実などを採食。

樹上に枯れ葉や枝を編みこんだ碗状の巣を作り営巣。

さえずりは、名前の通り美しい。

 

【サイズ・形態】

全長23㎝ 翼開長_㎝。

雌雄同色。

ヤドリギツグミに似るがやや小型。

体上面は淡い褐色。

体下面は白に黒い斑が密に混じる。

脇腹は黄褐色。ヤドリギツグミにはこの脇の色はない。

クチバシは上は黒褐色、下は基部は黄色。

 

【その他】

学名の種小名のphilomelosの philoはLoving melosはSong/Melodyの意味。

 

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<ここから鳥の写真>

『ウタツグミ(Song Thrush)』

2014年冬、神奈川県に飛来した個体を見ただけ。

関西で2017年大阪城公園、2022年長居公園に出た噂を聞きましたが

実際には出会えずじまい。

 

ヨーロッパに広く分布していますが、渡りのルートからも、日本は遠く、飛来数はそれほど多くないことから、記録が少ないと考えられます。

声も美しく、飼育個体もいますし、実際にオーストラリアやニュー次ランドでは、入植したヨーロッパの人がその声を楽しむためでしょうね。。。持ち込んで、今では移入種として根付いているようです。

 

それゆえに、記録があっても長らく「日本鳥類目録として」は「検討種」ということで据え置かれていたようです。

日本鳥類目録第8版では晴れて?「種」として判定されるようです。

論文をお書きになった方の努力の成果ですね。

 

2014年の冬、相模原市の公園での出会いの写真です。

どうぞご覧くださいませ。

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。