【日本の野鳥#24-37-22】オオジュリン(Common Reed Bunting) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目ホオジロ科ホオジロ属

学名 Emberiza schoeniclus

和名 オオジュリン

英名 Common Reed Bunting

 

【分布】

ユーラシア大陸中緯度~高緯度地域で繁殖。

アフリカ北部、ユーラシア南部にて越冬。

日本では北海道、東北北部にて亜種オオジュリンが繁殖。

冬期は本州南部にて越冬。

 

19亜種に分類。

 

◆Emberiza schoeniclus schoeniclus:基亜種

イギリス、ヨーロッパ北西部~ロシア中部にて繁殖。

アフリカ北部で越冬。

 

◆Emberiza schoeniclus intermedia

シシリー島、イタリア東部~アルバニア似て分布。

 

◆Emberiza schoeniclus passerina

シベリア北西部にて繁殖。

南アジア(インド北部~中国西部)にて越冬。

 

◆Emberiza schoeniclus parvirostris

シベリア中部~モンゴル北部に繁殖。

中国北部で越冬。

 

 

◆Emberiza schoeniclus pyrrhulina:亜種オオジュリン

バイカル湖東部~カムチャッカ半島、千島列島。、北海道にて繁殖。

本州以南、中国東部、朝鮮半島南部で越冬。

 

◆Emberiza schoeniclus pallidior

シベリア南西部にて繁殖。

コーカサス地方、インド北西部、モンゴルにて越冬。

 

◆Emberiza schoeniclus stresemanni

オーストリア東部、ハンガリー、シベリア北部、ルーマニア北西部に分布。

 

◆Emberiza schoeniclus ukrainae

ロシア南部~ウクライナ北部、ボルガ川周辺で繁殖。

コーカサス地方で越冬。

 

◆Emberiza schoeniclus incognita

ロシア(ボルガ川~ウラル地方)、カザフスタン北部にて繁殖。

中国北西部で越冬。

 

◆Emberiza schoeniclus pyrrhuloides

カスピ海北部~カザフスタン南東部に分布。

 

◆Emberiza schoeniclus harterti

ロシア南端部(トゥヴァ共和国地方)、カザフスタン東部、中国四川省、モンゴル西部~中部にて分布。

 

◆Emberiza schoeniclus centralasiae:

中国西部に分布。

 

◆Emberiza schoeniclus witherbyi

モロッコ北西部、スペイン東部、フランス地中海沿岸部、サルディーニャ島にて分布。

 

◆Emberiza schoeniclus lusitanica

ポルトガル、スペイン北西部に分布。

 

◆Emberiza schoeniclus tschusii

ブルガリア、ルーマニア、黒海北部、アゾフ海周辺にて分布。

 

◆Emberiza schoeniclus reiseri

アルバニア、マケドニア、ギリシャ北部に分布。

 

◆Emberiza schoeniclus caspia

コーカサス地方東部、イラン南部~西部、トルコ南東部、イラク北東部に分布。

 

◆Emberiza schoeniclus korejewi

 イラン東部に分布。

 

◆Emberiza schoeniclus zaidamensis

中国西部(青海省)に分布。

 

【生態】

河川敷、湖沼周辺、湿地、草原、牧草地などに生息。

非繁殖期はヨシ原に好んで生息。小群を形成。

食性は雑食。昆虫類や植物の種子などを採食。

脚などの植物の茎の中に生息する虫を茎を割って食べる。

草の根元などに枯草などを用いた碗状の巣を作り営巣。

さえずりは「チュイ チィ チッ」と区切るように鳴く。

地鳴きは「チュイリーン」と長めに伸ばした声で鳴く。

 

【サイズ・形態】

全長14.5㎝ 翼開長_㎝。

オス繁殖羽は頭部~喉部にかけて黒。

後頚部の襟部は白い横帯。

クチバシの基部~頬に白い頬線。

翼上面は赤褐色で黒い縦斑が入る。

体下面は白。

 

オス非繁殖羽とメスは似る。

オスは喉部が黒い斑が入る。

 

メスは頭頂部と頬が褐色。

眉斑と頬線は淡褐色。

体上面は灰褐色に黒の縦斑が入る。

体下面(腹部)は灰褐色。体側面は褐色の縦斑が入る。

 

オスメスともに上尾筒は灰色。

 

クチバシはオス繁殖羽は黒。

非繁殖羽は灰褐色。

脚は黒みがかった肉色。

 

 

【その他】

 

 

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<ここから鳥の写真>

『オオジュリン(Common Reed Bunting)』

信州北部では数少ない冬鳥。

千曲川の河川敷であまり多く見かけません。

 

全く見ないということではないのですが

なかなか探し出せないんですよね。

 

ですが、関東や太平洋側のアシ原や河川敷では普通に見ることが出来ます。

雪の多さが苦手なのかな?

 

北海道や東北北部では夏鳥

夏の北国の草原では彼らの涼やかな声が

風に乗って耳に届いてきます。

 

頭の黒と襟足の白が目立ちます。

そんなオオジュリンをご覧くださいませ。

 

非繁殖羽

繁殖羽

(繁殖羽への移行期間含む)

 

順番的には、ゴマフスズメ、ウタスズメと続きのですが、未見のためスキップします。

次回は『ミヤマシトド』です。

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。