スズメ目ホオジロ科ホオジロ属
学名 Emberiza schoeniclus
和名 オオジュリン
英名 Common Reed Bunting
【分布】
ユーラシア大陸中緯度~高緯度地域で繁殖。
アフリカ北部、ユーラシア南部にて越冬。
日本では北海道、東北北部にて亜種オオジュリンが繁殖。
冬期は本州南部にて越冬。
19亜種に分類。
◆Emberiza schoeniclus schoeniclus:基亜種
イギリス、ヨーロッパ北西部~ロシア中部にて繁殖。
アフリカ北部で越冬。
◆Emberiza schoeniclus intermedia
シシリー島、イタリア東部~アルバニア似て分布。
◆Emberiza schoeniclus passerina
シベリア北西部にて繁殖。
南アジア(インド北部~中国西部)にて越冬。
◆Emberiza schoeniclus parvirostris
シベリア中部~モンゴル北部に繁殖。
中国北部で越冬。
◆Emberiza schoeniclus pyrrhulina:亜種オオジュリン
バイカル湖東部~カムチャッカ半島、千島列島。、北海道にて繁殖。
本州以南、中国東部、朝鮮半島南部で越冬。
◆Emberiza schoeniclus pallidior
シベリア南西部にて繁殖。
コーカサス地方、インド北西部、モンゴルにて越冬。
◆Emberiza schoeniclus stresemanni
オーストリア東部、ハンガリー、シベリア北部、ルーマニア北西部に分布。
◆Emberiza schoeniclus ukrainae
ロシア南部~ウクライナ北部、ボルガ川周辺で繁殖。
コーカサス地方で越冬。
◆Emberiza schoeniclus incognita
ロシア(ボルガ川~ウラル地方)、カザフスタン北部にて繁殖。
中国北西部で越冬。
◆Emberiza schoeniclus pyrrhuloides
カスピ海北部~カザフスタン南東部に分布。
◆Emberiza schoeniclus harterti
ロシア南端部(トゥヴァ共和国地方)、カザフスタン東部、中国四川省、モンゴル西部~中部にて分布。
◆Emberiza schoeniclus centralasiae:
中国西部に分布。
◆Emberiza schoeniclus witherbyi
モロッコ北西部、スペイン東部、フランス地中海沿岸部、サルディーニャ島にて分布。
◆Emberiza schoeniclus lusitanica
ポルトガル、スペイン北西部に分布。
◆Emberiza schoeniclus tschusii
ブルガリア、ルーマニア、黒海北部、アゾフ海周辺にて分布。
◆Emberiza schoeniclus reiseri
アルバニア、マケドニア、ギリシャ北部に分布。
◆Emberiza schoeniclus caspia
コーカサス地方東部、イラン南部~西部、トルコ南東部、イラク北東部に分布。
◆Emberiza schoeniclus korejewi
イラン東部に分布。
◆Emberiza schoeniclus zaidamensis
中国西部(青海省)に分布。
【生態】
河川敷、湖沼周辺、湿地、草原、牧草地などに生息。
非繁殖期はヨシ原に好んで生息。小群を形成。
食性は雑食。昆虫類や植物の種子などを採食。
脚などの植物の茎の中に生息する虫を茎を割って食べる。
草の根元などに枯草などを用いた碗状の巣を作り営巣。
さえずりは「チュイ チィ チッ」と区切るように鳴く。
地鳴きは「チュイリーン」と長めに伸ばした声で鳴く。
【サイズ・形態】
全長14.5㎝ 翼開長_㎝。
オス繁殖羽は頭部~喉部にかけて黒。
後頚部の襟部は白い横帯。
クチバシの基部~頬に白い頬線。
翼上面は赤褐色で黒い縦斑が入る。
体下面は白。
オス非繁殖羽とメスは似る。
オスは喉部が黒い斑が入る。
メスは頭頂部と頬が褐色。
眉斑と頬線は淡褐色。
体上面は灰褐色に黒の縦斑が入る。
体下面(腹部)は灰褐色。体側面は褐色の縦斑が入る。
オスメスともに上尾筒は灰色。
クチバシはオス繁殖羽は黒。
非繁殖羽は灰褐色。
脚は黒みがかった肉色。
【その他】
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<ここから鳥の写真>
『オオジュリン(Common Reed Bunting)』
信州北部では数少ない冬鳥。
千曲川の河川敷であまり多く見かけません。
全く見ないということではないのですが
なかなか探し出せないんですよね。
ですが、関東や太平洋側のアシ原や河川敷では普通に見ることが出来ます。
雪の多さが苦手なのかな?
北海道や東北北部では夏鳥
夏の北国の草原では彼らの涼やかな声が
風に乗って耳に届いてきます。
頭の黒と襟足の白が目立ちます。
そんなオオジュリンをご覧くださいませ。
非繁殖羽
繁殖羽
(繁殖羽への移行期間含む)
順番的には、ゴマフスズメ、ウタスズメと続きのですが、未見のためスキップします。
次回は『ミヤマシトド』です。
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今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。