【日本の野鳥#24-37-21】コジュリン(Japanese Reed Bunting) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目ホオジロ科ホオジロ属

学名 Emberiza yessoensis

和名 コジュリン

英名 Japanese Reed Bunting

 

【分布】

ユーラシア大陸極東部ウスリー地方および日本海沿岸地域、日本列島の局所的な地域・千島列島南部に分布。

冬期は北方のものは、中国東部や日本の関東南部以南(東海近畿中国地方の沿岸地域)で越冬する。

日本では、本州と九州のごく限られた地域で繁殖。

 

2亜種に分類される。

◆Emberiza yessoensis yessoensis:基亜種

日本・千島列島南部に分布。

 

◆Emberiza yessoensis continentalis:亜種チョウセンコジュリン

 シベリア南東部、満州東部で繁殖。

冬期は朝鮮半島南部、中国東部で越冬。

 

【生態】

平地から山地・高原の草地、アシ原、河川敷などに生息。

食性は雑食。昆虫類、クモ類、果実、種子を採食。

ススキやアシなどの根元などに枯草などを用いた碗状の巣を作り営巣。

地鳴きは「チッ、チッ」「ビィッ、ビィッ」と濁る。

さえずりは、ホオジロのように短めで、抑揚がなく、鈴の音調で、「ピッ、チッチ、ピチョチョビ」と鳴く。

 

【サイズ・形態】

全長14.5㎝ 翼開長_㎝。

オス繁殖羽は頭部が黒。後頚部は赤褐色。

背は赤褐色や淡黄色、黒の縦斑になり、上尾筒は茶褐色。

胸部は淡黄色、腹部は白。

体側面には淡黄色の縦斑が入る。

尾羽の外側2対は白。

メスとオスの非繁殖羽は頭部は黒くなく、頭頂部に黒い縦斑が入る。

眉斑と頬線は淡黄色で、幅が広め。

耳羽は褐色。顎線は暗色。上尾筒は赤褐色。

クチバシはオス繁殖羽は黒。メスとオス非繁殖羽は肉色。

脚は肉色。

 

【その他】

 

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<ここから鳥の写真>

『コジュリン(Japanese Reed Bunting)』

信州では霧ヶ峰で繁殖していましたが、現状は繁殖地の消滅という状況です。

熊本の阿蘇の高原も同じような状況ということのようで、消滅の危機らしい。

北海道でも近年、繁殖の報告がないようで、非常に心配な状況です。

 

利根川流域や青森県など、まだ密度濃く生息している地域もありますが

アシ原や湿地は、乾燥化、太陽光パネルの設備の設置、農地化など危うい状況である自然環境と言えます。

実際に、信州の霧ヶ峰は、スキー場の開発や牧草地としての利用などで消滅したといわれています。

彼が継続的に生息するには、人間にとって一見価値のなさそうな環境、そんな環境こそが必要なわけです。

 

そういった環境の保全で、極東の固有種、英名にJapasene付くコジュリンやオオセッカなどの湿地の鳥を未来につなげていきたいものですね。

 

そんなコジュリンの繁殖羽と非繁殖羽をご覧ください。

 

繁殖羽

 

メス

 

非繁殖羽

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。