スズメ目ホオジロ科ホオジロ属
学名 Emberiza cioides
和名 ホオジロ
英名 Meadow Bunting
【分布】
シベリア南部、中国東部、沿海州、朝鮮半島、日本など東アジアに広く分布。
日本では屋久島以北に留鳥および漂鳥として分布。
寒冷地の個体は冬期には暖地へ移動する。
5亜種に分類される。
◆Emberiza cioides cioides 基亜種モウコホオジロ
アルタイ山脈北西部~ロシアのザバイカリエ地方やモンゴル山脈にかけて分布。
◆Emberiza cioides ciopsis 亜種ホオジロ
千島列島南部と日本に分布。
◆Emberiza cioides tarbagataica 亜種ニシホオジロ
中央アジア山塊~モンゴル北部にかけて分布。
◆Emberiza cioides castaneiceps 亜種チョウセンホオジロ
朝鮮半島中部~南部、中国東部に分布。
◆Emberiza cioides weigoldi 亜種シベリアホオジロ
ロシアのザバイカリエ地方東部~満州~遼寧省~朝鮮半島北部に分布。
【生態】
開けた草地、荒地、農耕地などの開けた環境やその林縁、低木帯、藪に生息。
食性は雑食。植物の種子や実を採食。繁殖期は昆虫類を捕食。
低木や藪の中の枝や地上に枯草などを用いた碗状の巣を作り営巣。
カッコウの托卵対象。
さえずりは「一筆啓上仕候(いっぴつけいじょうつかましるそうろう)」「源平つつじ、白つつじ」などと聞きなしされる。
地鳴きは「チチッ」の2音。
【サイズ・形態】
全長17㎝ 翼開長24㎝。
全身が赤褐色。背に黒い縦斑が入る。
オス成鳥の顔は白と黒、眉斑と頬線が白。
襟が灰色。
メスは顔の黒が褐色。
全体的に淡い。
短い冠羽がある。
尾羽の外側2枚は白。飛翔時や尾羽を広げた際に目立つ。
クチバシは太く短い円錐形。
脚は肉色。
【その他】
千葉県の県の鳥に指定。
他にも、多数の自治体(市町村)の鳥に指定。
天童市・白河市・福岡市・阿蘇町など
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<ここから鳥の写真>
『ホオジロ(Meadow Bunting)』
冬の小鳥の鳥見は、アトリ科やホオジロ科を楽しむ機会が多いです。
その中でも、最も一般的な鳥が『ホオジロ』。
姿が見えない藪の中、他のホオジロ類との声の違いが明確。
ホオジロは「チチッ、チチッ」の2音。
他のホオジロ類は「チッ」という1音。
この違いで、ホオジロの他のホオジロ科がいるのか?
あたりをつけながら、鳥見します。
真冬以外、ホオジロのさえずりを耳にします。
木の梢や枝先などの目立つところで、「チョッピ、チリ―チョ、ピチュリーチュ―」と鳴いています。
秋にキノコ採りをしていても、耳にするので、雪が降るまで彼らは歌を歌うんでしょうね~
巣作りのメス
雛への餌運び
巣立ち雛
越冬期
続いて順番的には『イワバホオジロ』『ズアオホオジロ』と続きますが、未見のためにスキップします。
次回は、『シロハラホオジロ』になります。
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。