スズメ目アメリカムシクイ科ハゴロモムシクイ属
学名 Dendroica coronata
和名 キヅタアメリカムシクイ
英名 Myrtle Warbler
【分布】
アラスカ北部、カナダ、アメリカ北部で繁殖。
アメリカ南東部、メキシコ~パナマ、西インド諸島~カリブ海の島嶼で越冬。
日本では極稀な迷鳥として記録がある。
【生態】
針葉樹林や広葉樹林の混合林に生息。
食性は雑食。昆虫類や植物の種子、ヤマモモなどの果実などを採食。
椀状の巣を作り営巣。
越冬期は小群を形成。
【サイズ・形態】
全長12㎝ 翼開長_㎝。
オス繁殖羽は頭部~体上面は青灰色。
頭頂部と脇腹、上尾筒は黄色。
下面は白に黒の縦斑が入る。
メスはオスにパターンは似るが体上面は茶色がかる。
【その他】
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<ここから鳥の写真>
『キヅタアメリカムシクイ(Myrtle Warbler)』
和名にも英名にも「ムシクイ、warbler」と付くので
いわゆるムシクイ科の近縁と思いがちですが、進化の系列的には近くないようです。
アメリカムシクイ科の鳥は種類も多く、様々な色合いや模様の素敵な鳥が多いグループです。
アメリカでWarblerというと、ムシクイ科ではなく、アメリカムシクイということになります。
そんなアメリカムシクイ科の鳥は、日本では本種と、ウィルソンアメリカムシクイの2種の記録があります。
本来の渡りのルートから外れているので、極東での記録はレアということになります。
日本初記録の2010年の鎌倉の個体と、テキサス州Houstonで撮影した写真をご覧ください。
越冬期のアメリカ南部では比較的普通種です。
訪問の際には、ちょっと探して日本的珍鳥を1種追加できますよ。
鎌倉の子
ヒューストンでの撮影
順番ではこの後、『ウィルソンアメリカムシクイ』『レンジャクノジコ』『キアオジ』と続きますが、未見の鳥のためスキップします。
次回は、『シラガホオジロ』になります。
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今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。