スズメ目セキレイ科タヒバリ属
学名 Anthus hodgsoni
和名 ビンズイ
英名 Olive-backed Pipit
【分布】
パキスタン、インド北部、ネパール、中国、ロシア北東部、朝鮮半島、日本で繁殖。
冬期には南アジア、東南アジア、フィリピン諸島に渡り越冬。
日本では基亜種ビンズイが、漂鳥・夏鳥として四国以北の山地で繁殖。
冬は暖地へ移動。
2亜種に分類される。
◆Anthus hodgsoni hodgsoni 基亜種ビンズイ
ヒマラヤ圏、中国、日本などで繁殖。
東南アジアで越冬。
◆Anthus hodgsoni yunnanensis 亜種カラフトビンズイ
ユーラシア大陸北東部で繁殖。
インド、ミャンマー、フィリピンやボルネオで越冬。
【生態】
山地~亜高山帯の林や林縁、疎林の混在する草原にて生息。
非繁殖期は低地の松林や公園の下草の少ない林床に生息。
食性は雑食。繁殖期は昆虫類やクモなどを捕食、非繁殖期は種子などを採食。
草地や崖や土手などの窪みに草などで碗状の巣を作り営巣。
尾を上下に振りながら、ウォーキングで歩行。
ヒバリのような長いさえずりで鳴く。
「チッチッチィー ツィーツィツィツィ」などと長く鳴き、地鳴きのような声も交える。
地鳴きは「ヅィーッ」
【サイズ・形態】
全長15-16㎝ 翼開長_㎝。
雌雄同色。
繁殖羽は頭頂部~背、体上面は緑褐色(オリーブ褐色)。
体下面は白。脇や胸は黄色味を帯びる。
頭部と胸、背に暗褐色の斑。
頭側線は黒くはっきりしている。
眉斑は目先は淡褐色、後方は白。
過眼線は暗褐色。
耳羽の後ろに白い斑。
尾羽は長くはなく、最外側尾羽の外側は白。
クチバシは上は黒、下は肉色。
脚は肉色。後趾の爪はやや長い。
亜種カラフトビンズイは背や胸部の斑が淡く、全体的に黒さに欠ける。
【その他】
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<ここから鳥の写真>
『ビンズイ(Olive-backed Pipit)』
名前の由来は、鳴き声と言われています。
ビン。。。は「ツィーツィツィ」がビーンと聞こえて
ズイ。。。は「ヅィー」
ビンビンヅィー♪
が
ビンズイ
になった。。。という感じでしょうか。
非繁殖期は、松林で林床が明るめの場所でよく見かけます。
繁殖地では、目立つ場所で鳴いています。
耳の後ろの白い斑が特徴で
林床を歩き回りながら餌を探している姿は
見つけやすい鳥なので、是非、冬~春は探して見られてはいかがでしょうか。
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今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。