スズメ目セキレイ科セキレイ属
学名 Motacilla grandis
和名 セグロセキレイ
英名 Japanese Wagtail
【分布】
日本(九州以北)に分布。
日本固有種。
韓国の一部に繁殖記録もある。
朝鮮半島、ロシア沿海地方沿岸部、台湾、中国北部でも観察記録はある。
【生態】
水辺に生息。
河川の中流域を好む傾向。乾いた環境は好まない。
キセキレイと生息のすみわけをしているが、ハクセキレイとは重なり個体数の減少の報告もあり、その影響が懸念されている。
縄張り意識が強く、繁殖期は同種の別のつがいや個体に対して縄張り主張を行う、また、他のセキレイ類にも同様である。
ドアミラーやカーブミラーなどに写る自分の姿に威嚇することもある。
食性は動物食傾向の強い雑食。昆虫類やクモ類、環形動物などを水辺にて捕食、種子も採食する。
崖の窪みや岩の隙間などに枯草などで皿状の巣を作り営巣。
地鳴きは「ジジッ、ジジッ」とハクセキレイよりも濁った声を出す。
「チュルチー ピィチュルピィ ピィチュルピー」と複雑な声で鳴く、ハクセキレイよりも力強い声でさえずる。
飛行は波形状。
尾を上下に振る行動はハクセキレイやキセキレイと同じ。
【サイズ・形態】
全長21㎝ 翼開長26㎝。
全身が白黒。
頭から背及び胸は黒。
翼は風切羽の先端部は黒他は白。静止時は背から翼の縁前は黒く、縁は白。
体下面は白。
額と眉斑はつながり、色は白。
尾の上面は黒で外側は白、下面は白。
クチバシと脚は黒。
雌雄はほぼ同色だが、オスに比べメスは色が淡い。
【その他】
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<ここから鳥の写真>
『セグロセキレイ(Japanese Wagtail)』
流れのある川の中流域で、シックな白黒のセキレイを眺めて一句。
きっと、俳人に好まれて歌われた鳥の1種がセキレイだと思います。
セキレイを「石たたき」「庭たたき」と別名で読みこともあるようです。
これは尾の上下に動く様を表現した形になっていますよね。
ちなみに「秋」の季語のようです。
俳句や短歌の中で、昭和天皇のご崩御の平成元年に皇后美智子さまが読まれた歌が
「セキレイの 冬のみ園に 遊ぶさま 告げた施と思ひ 醒めてさみしむ」
セキレイの姿を見て、昭和天皇にセキレイが園にいることを告げたら喜んでくださると思い、一方、もうおいでにならないことに悟り、寂しさを感じた。
そんな歌。
素敵にセキレイを歌われていますよね。
俳句では、高浜虚子の一句
「鶺鴒の とゞまり難く 走りけり 」
セキレイのちょこまか動く様が目に浮かびますよね~
では、上のお二人に並べる無粋
私が‼
「千曲川 羽ばたきの白 石たたき」
駄ぁ~作ぅ~~
お開きの時間となりました~
では写真‼
幼鳥(Juv)
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今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。