スズメ目セキレイ科セキレイ属
学名 Motacilla citreola
和名 キガシラセキレイ
英名 Citrine Wagtail
【分布】
フィンランド、ヨーロッパ東部、ロシア北西部、中央シベリア、ロシア中央部、ロシア中南部、ロシア東部~中央アジア、モンゴル、ヒマラヤ山脈で繁殖。
冬期はインド、中国南部、インドシナ半島北部、中東紅海付近、カスピ海南部で越冬。
日本では稀な旅鳥、冬鳥として飛来。
3亜種に分類される。
◆M.c.citreola 基亜種 オスの頭部と背の境界の黒が広い。
フィンランド、ロシア北西部、中央シベリア、モンゴル、中国南部に分布。
◆M.c.werea オスの頭部と背の境界の黒が狭い。
ウクライナ北部、ポーランド、ロシア南部、天山山脈にかけて分布。
◆M.c.calcarata 背の色が全体的に黒。
イラン東部、中央アジア、ヒマラヤ山脈圏に分布。
【生態】
水辺(河川・湖沼周辺)、湿地帯、湿性草地、草地、ツンドラ環境などに生息。
ツメナガセキレイより水辺を好む。
食性は動物食。昆虫類やクモ類を捕食。
【サイズ・形態】
全長16.5‐18㎝ 翼開長_㎝。
雌雄異色。
オスの繁殖羽は頭部~頸部、体下面が黄色。
頸部から背にかけて黒い帯。
翼上面は黒に大雨覆、中雨覆、三列風切の外縁が白い(白の翼帯が2本+風切外縁の白く見える)。
尾羽は黒、尾羽外側は白。
脚およびクチバシ上下は黒。
メスの繁殖羽は、頭頂から後頚部にかけてと頬が黄色がかった灰色。
額から眉斑、喉部~胸部、体下面は淡い黄色。
翼上面、体側面は灰色(オスより黒味に欠ける)。
翼の白色部がオスよりも小さい。
オスの非繁殖羽はメスに似る。
【その他】
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<ここから鳥の写真>
『キガシラセキレイ(Citrine Wagtail)』
まだ、国内では出会ったことがない鳥です。
今まで、インドとUAEで出会いました。
初見はインドでした。
大河を渡し船で渡っているときに、船の窓から一瞬見えたのですが、船が速すぎて、しょぼい写真の出来上がり(^^;)
その後、3000mの山での鳥見旅の最終日に立ち寄った湿地帯で、たくさん個体に出会いました。
残念ながら、完全夏羽の頭部が「真っ黄黄」の個体には出会えず・・・
まだ、黒や灰色の染みあり個体、黄色の色ノリがこれから‼個体ばかりでしたが、それでも、こうしていろいろなパターンが撮影できたので、旅の最後に日本的珍鳥を満喫できたいい旅でした。
UAEの個体は、お恥ずかしながら、ブログの初回掲載時ではツメナガセキレイと紹介しています。
で、改めて写真を整理してみると、これはキガシラでは?と思い、再考察。
私としては、クチバシ、翼帯の白さからキガシラセキレイと同定してみましたが・・・
いかがでしょうかね~?
国内では愛知県にて
幼鳥かな?第一回冬羽という感じの個体。
黄色みがまばらだ状態でした。
そのUAE個体(2016年12月)
以下はインドの湿地帯にて(2016年5月)
これは完品直前
↑ここまでがオス個体。
↑の個体がオスメスやや自信なし(^^;)
ここからはメス個体かな~
愛知県にて(2022年12月)
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。