【日本の野鳥#24-33-03】キガシラセキレイ(Citrine Wagtail) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目セキレイ科セキレイ属

学名 Motacilla citreola

和名 キガシラセキレイ

英名 Citrine Wagtail

 

【分布】

フィンランド、ヨーロッパ東部、ロシア北西部、中央シベリア、ロシア中央部、ロシア中南部、ロシア東部~中央アジア、モンゴル、ヒマラヤ山脈で繁殖。

冬期はインド、中国南部、インドシナ半島北部、中東紅海付近、カスピ海南部で越冬。

日本では稀な旅鳥、冬鳥として飛来。

 

3亜種に分類される。

M.c.citreola 基亜種 オスの頭部と背の境界の黒が広い。

フィンランド、ロシア北西部、中央シベリア、モンゴル、中国南部に分布。

 

M.c.werea オスの頭部と背の境界の黒が狭い。

ウクライナ北部、ポーランド、ロシア南部、天山山脈にかけて分布。

 

M.c.calcarata 背の色が全体的に黒。

イラン東部、中央アジア、ヒマラヤ山脈圏に分布。

 

【生態】

水辺(河川・湖沼周辺)、湿地帯、湿性草地、草地、ツンドラ環境などに生息。

ツメナガセキレイより水辺を好む。

食性は動物食。昆虫類やクモ類を捕食。

 

【サイズ・形態】

全長16.5‐18㎝ 翼開長_㎝。

雌雄異色。

オスの繁殖羽は頭部~頸部、体下面が黄色。

頸部から背にかけて黒い帯。

翼上面は黒に大雨覆、中雨覆、三列風切の外縁が白い(白の翼帯が2本+風切外縁の白く見える)。

尾羽は黒、尾羽外側は白。

脚およびクチバシ上下は黒。

 

メスの繁殖羽は、頭頂から後頚部にかけてと頬が黄色がかった灰色。

額から眉斑、喉部~胸部、体下面は淡い黄色。

翼上面、体側面は灰色(オスより黒味に欠ける)。

翼の白色部がオスよりも小さい。

 

オスの非繁殖羽はメスに似る。

 

【その他】

 

 

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<ここから鳥の写真>

『キガシラセキレイ(Citrine Wagtail)』

まだ、国内では出会ったことがない鳥です。

 

今まで、インドとUAEで出会いました。

 

初見はインドでした。

大河を渡し船で渡っているときに、船の窓から一瞬見えたのですが、船が速すぎて、しょぼい写真の出来上がり(^^;)

その後、3000mの山での鳥見旅の最終日に立ち寄った湿地帯で、たくさん個体に出会いました。

残念ながら、完全夏羽の頭部が「真っ黄黄」の個体には出会えず・・・

まだ、黒や灰色の染みあり個体、黄色の色ノリがこれから‼個体ばかりでしたが、それでも、こうしていろいろなパターンが撮影できたので、旅の最後に日本的珍鳥を満喫できたいい旅でした。

 

UAEの個体は、お恥ずかしながら、ブログの初回掲載時ではツメナガセキレイと紹介しています。

で、改めて写真を整理してみると、これはキガシラでは?と思い、再考察。

私としては、クチバシ、翼帯の白さからキガシラセキレイと同定してみましたが・・・

いかがでしょうかね~?

 

国内では愛知県にて

幼鳥かな?第一回冬羽という感じの個体。

黄色みがまばらだ状態でした。

 

そのUAE個体(2016年12月)

 

以下はインドの湿地帯にて(2016年5月)

これは完品直前

↑ここまでがオス個体。

 

↑の個体がオスメスやや自信なし(^^;)

 

ここからはメス個体かな~

 

愛知県にて(2022年12月)

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。