【日本の野鳥#24-32-03】スズメ(Eurasian Tree Sparrow) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目スズメ科スズメ属

学名 Passer montanus

和名 スズメ

英名 Eurasian Tree Sparrow

 

【分布】

ポルトガルから日本までのユーラシア大陸の温帯域、北緯60度までの亜寒帯域に広く分布。

 

9亜種に分類

P. montanus montanus 基亜種

ヨーロッパからアフリカ北部、モンゴル北部、満州、オホーツク海にかけて分布。


P. montanus transcaucasicus 

コーカサス南部(ジョージアの黒海沿岸からイラン北部)に分布。


P. montanus dilutus 

トランスカスピアからパキスタン西部、ゴビ砂漠、中国西部(新疆)に分布。


P. montanus dybowskii 

アジア東部(アムール川下流から満州、朝鮮北部)に分布。


P. montanus kansuensis 

中国西部(ツァイダム盆地、甘粛)に分布。
 

P. montanus iubilaeus 

中国東部(遼寧から長江下流、陝西)に分布。
 

P. montanus obscuratus

ネパールからインド北東部、ミャンマー、中国西・中部(四川から湖北)に分布。


P. montanus saturatus  -亜種スズメ

千島列島、日本、韓国、琉球諸島、台湾、中国南東部に分布。


P. montanus malaccensis 

ミャンマー中部、インドシナ半島、マレー半島、海南島、インドネシア西部、ボルネオ島などに分布。

 

【生態】

人里(農村部、住宅街、都市など)に生息。

非繁殖期は群れを形成する。

人への警戒心が強いが、人のそばで生息する。

留鳥傾向の個体と漂鳥で移動距離の大きい個体に分かれる。

食性は雑食。種子を中心に、昆虫類、サクラの花の蜜、ゴミなども採食する。

人家の軒下や戸袋などの隙間を利用して営巣する。

巣箱、ツバメの巣などを奪って繁殖することもある。

トビやオオタカの巣材の下部で繁殖することもある。

天敵を外的防御に使う例として有名。

歩行はホッピングですばやく移動する。

鳴き声は「チュンチュン」。警戒時は「ジュクジュクジュク」と鳴く。

 

【サイズ・形態】

全長14‐15㎝ 翼開長_㎝。

雌雄同色。

頭部が赤褐色、背は褐色に黒い縦斑。

後頚部と襟は白淡色。

翼上面は褐色、細い白い翼帯が2本入る。

頬は白で、耳の位置辺りに黒斑。

目先から喉から胸の上部にかけて黒。

体下面は汚白色。

クチバシは黒。

脚は肉色。

 

【その他】

 

 

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<ここから鳥の写真>

『スズメ(Eurasian Tree Sparrow)』

もっとも身近な鳥の一つです。

民話・舌切り雀

童謡・雀の学校

俳句・雀の子 そこのけそこのけ 御馬が通る(小林一茶)

家紋・雀紋

慣用句・雀の涙 や 雀百まで踊り忘れず など

種名・スズメノエンドウ スズメバチ スズメフクロウ など

 

親しみのある鳥である証拠ですね。

他にも、「(雀)(スズメ)なにがし」という言葉や慣用句や名前がたくさんありますよね。

 

ですが、そんなスズメ、最近数が減っているということをご存じですか?

鳥が好きな方には有名な話ですが、いつの間にか目にする個体が減っているようなんです。

 

住宅に隙間がなくなったり、カラスの数が増えたり、農機具の発展で落穂が減り冬期のエサ不足が発生したり、諸々の原因が重なって、そんな減少傾向になっているようです。

 

公園でランチをしていると、ひょこひょこ寄ってくる可愛い姿を

じっくりと肉眼でご覧になってみてください。

 

 

石垣島にもいました。

 

タイにもいました。

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。