スズメ目スズメ科スズメ属
学名 Passer montanus
和名 スズメ
英名 Eurasian Tree Sparrow
【分布】
ポルトガルから日本までのユーラシア大陸の温帯域、北緯60度までの亜寒帯域に広く分布。
9亜種に分類
◆P. montanus montanus 基亜種
ヨーロッパからアフリカ北部、モンゴル北部、満州、オホーツク海にかけて分布。
◆P. montanus transcaucasicus
コーカサス南部(ジョージアの黒海沿岸からイラン北部)に分布。
◆P. montanus dilutus
トランスカスピアからパキスタン西部、ゴビ砂漠、中国西部(新疆)に分布。
◆P. montanus dybowskii
アジア東部(アムール川下流から満州、朝鮮北部)に分布。
◆P. montanus kansuensis
中国西部(ツァイダム盆地、甘粛)に分布。
◆P. montanus iubilaeus
中国東部(遼寧から長江下流、陝西)に分布。
◆P. montanus obscuratus
ネパールからインド北東部、ミャンマー、中国西・中部(四川から湖北)に分布。
◆P. montanus saturatus -亜種スズメ
千島列島、日本、韓国、琉球諸島、台湾、中国南東部に分布。
◆P. montanus malaccensis
ミャンマー中部、インドシナ半島、マレー半島、海南島、インドネシア西部、ボルネオ島などに分布。
【生態】
人里(農村部、住宅街、都市など)に生息。
非繁殖期は群れを形成する。
人への警戒心が強いが、人のそばで生息する。
留鳥傾向の個体と漂鳥で移動距離の大きい個体に分かれる。
食性は雑食。種子を中心に、昆虫類、サクラの花の蜜、ゴミなども採食する。
人家の軒下や戸袋などの隙間を利用して営巣する。
巣箱、ツバメの巣などを奪って繁殖することもある。
トビやオオタカの巣材の下部で繁殖することもある。
天敵を外的防御に使う例として有名。
歩行はホッピングですばやく移動する。
鳴き声は「チュンチュン」。警戒時は「ジュクジュクジュク」と鳴く。
【サイズ・形態】
全長14‐15㎝ 翼開長_㎝。
雌雄同色。
頭部が赤褐色、背は褐色に黒い縦斑。
後頚部と襟は白淡色。
翼上面は褐色、細い白い翼帯が2本入る。
頬は白で、耳の位置辺りに黒斑。
目先から喉から胸の上部にかけて黒。
体下面は汚白色。
クチバシは黒。
脚は肉色。
【その他】
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<ここから鳥の写真>
『スズメ(Eurasian Tree Sparrow)』
もっとも身近な鳥の一つです。
民話・舌切り雀
童謡・雀の学校
俳句・雀の子 そこのけそこのけ 御馬が通る(小林一茶)
家紋・雀紋
慣用句・雀の涙 や 雀百まで踊り忘れず など
種名・スズメノエンドウ スズメバチ スズメフクロウ など
親しみのある鳥である証拠ですね。
他にも、「(雀)(スズメ)なにがし」という言葉や慣用句や名前がたくさんありますよね。
ですが、そんなスズメ、最近数が減っているということをご存じですか?
鳥が好きな方には有名な話ですが、いつの間にか目にする個体が減っているようなんです。
住宅に隙間がなくなったり、カラスの数が増えたり、農機具の発展で落穂が減り冬期のエサ不足が発生したり、諸々の原因が重なって、そんな減少傾向になっているようです。
公園でランチをしていると、ひょこひょこ寄ってくる可愛い姿を
じっくりと肉眼でご覧になってみてください。
石垣島にもいました。
タイにもいました。
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。






