【日本の野鳥#24-30-51】キビタキ(Nurciccus Flycatcher) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目ヒタキ科キビタキ属

学名 Ficedula narcissina

和名 キビタキ

英名 Narcissus Flycatcher

 

【分布】

樺太~日本で繁殖。

冬期は中国南部、インドシナ半島、マレー半島、フィリピン、ボルネオで越冬。

日本では夏鳥として亜種キビタキが飛来。

屋久島から南西諸島に亜種リュウキュウキビタキが留鳥として分布。

 

2亜種に分類される。

F. n. narcissina  基亜種キビタキ

◆F. n. owstoni 亜種リュウキュウキビタキ

 

近年では亜種リュウキュウキビタキを別種扱いする分類が主流になってきている。

 

【生態】

山地の落葉広葉樹に生息。

食性は動物食傾向の雑食。昆虫類、クモ類などを捕食。フライキャッチもする。

アカメガシワ、ミズキなどの木の実も採食する。

さえずりは「ピッコロ、ピッコロ」と軽やかに鳴き、続けてツクツクボウシのようなリズムで「オーシツクツク」とさえずる。

他の鳥のさえずりの真似を交えることもある。

 

 

【サイズ・形態】

全長13₋14㎝ 翼開長_㎝。

雌雄異色。

基亜種キビタキは

オスは頭部から後頚部、翼上面、上尾筒、尾上面は黒。

眉斑と背は黄色。

翼帯は白。

体下面は橙黄色(色の濃さがグラデーションになることが多い)。

腹部下部は灰白色。

 

メスは、体上面はオリーブ色を帯びた褐色。

尾上面はやや褐色身を帯びる。

体下面は、オリーブ色を帯びた淡黄白色。

クチバシは黒、脚は灰黒色。

 

亜種リュウキュウキビタキは

オスは体上面などの黒は基亜種キビタキに比べオリーブ色を帯びる。

三列風切羽の羽縁が白が入る。

メスは基亜種キビタキに比べ体上面がオリーブ色を帯びる。

 

両亜種ともに、オス成鳥への羽衣の完成には年数を要する。

 

【その他】

福島県の県鳥に指定。

 

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<ここから鳥の写真>

『キビタキ(Narcissus Flycatcher)』

学名も英名も「スイセン(水仙)」が由来。

黄色という意味では、和名の『「黄」ビタキ』も、同じ特徴をとらえていますね。

 

ナルシストの語源が、水仙というのは有名?です。

要約すると。

ギリシャ神話の美少年ナルキッソスが、神に対する侮辱を罰する神ネメシスによって、他人を愛せない罰を与え、泉の水面に映る自分を愛し、その場を離れられなくなり、衰弱して、水に落ちて死に、その後、そこに「水仙」の花が咲いていた。

という話です。

 

キビタキのオスも、もしかしたら、そんなナルキッソスのようになって、メスを愛せなくなったら、絶滅しちゃいますね(^^;)

美しい成鳥のオスを見たら「自分に惚れないように」と伝えてあげてください。

 

亜種リュウキュウキビタキは声しか確認したことがありませんので、写真は撮れたら追加です。

 

基亜種キビタキ

オス

メス

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。