【日本の野鳥#24-30-46】サメビタキ(Dark-sided Flycatcher) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目ヒタキ科サメビタキ属

学名 Muscicapa sibirica

和名 サメビタキ

英名 Dark-sided Flycatcher

 

【分布】

アフガニスタン、インド北東部、ヒマラヤ圏、中国西部~北部~北東部、モンゴル、日本にて繁殖。

冬期は、インド北東部、バングラディシュ、中国南部、台湾、インドシナ半島、マレー半島、スマトラ島、ジャワ島、ビルネオ島、パラワン島にて越冬。

日本では、基亜種サメビタキが本州中部以北に夏鳥として飛来。

渡りの季節には全国的に旅鳥として飛来。

数の多い鳥ではない。

 

4亜種に分類される。

◆M. s. sibirica 基亜種

 シベリア南東部~バイカル湖、モンゴル、中国北部・北東部、朝鮮半島北部、日本中部以北で繁殖。

 

◆M. s. rothschildi 

中国西部、ミャンマーで繁殖。

 

◆M. s. gulmergi 

アフガニスタン~インドのカシミール地方にかけて繁殖。

 

◆M. s. cacabata

ヒマラヤ東部~チベット南東部、一部ミャンマーにかけて生息。

 

【生態】

温帯地域では亜高山帯の針葉樹林帯に生息。

亜寒帯地域では、平地の針葉樹林帯に生息。

渡りの季節には、平地から山地の林縁部に生息、都市部の公園などでも観察されることもある。

単独での飛来が多い。

食性はど動物食傾向の雑食。飛翔昆虫類を主に捕食。ミズキなどの実を採食する。

本州では亜高山帯で、樹上にサルオガセなどの地衣類やコケなどで皿状の巣を作り営巣。

小さな目立たない声の「チュリチュリ チリリリリ」という感じで鳴く。

地鳴きは「ジジッ」「チィー」

 

【サイズ・形態】

全長13.5㎝ 翼開長_㎝。

雌雄同色。

体上面は暗灰褐色。

体下面は白地に灰褐色の縦斑が入るが、個体差がある。

風切羽は、尾羽の半分より短い。

尾は体上面よりも暗色、尾の下面も暗色。

下尾筒に暗色の軸斑のある羽毛が混じる。

細目ではあるが明瞭な白いアイリング。

目先は、暗灰褐色色。

クチバシは短く幅が広めで、上は黒、下は基部が黄色で面積はコサメビタキよりも狭い。

脚は黒褐色。

 

【その他】

※コサメビタキ、エゾビタキ、サメビタキの下から見たクチバシ比較。
コサメ:幅広の二等辺三角形。下クチバシの基部の黄色の面積が広い。
エゾビ:幅が狭いシャープな二等辺三角形。クチバシ基部の黄色は狭い。
サメビ:3種の中で一番短い。正三角形に近い二等辺三角形。基部の黄色は目立つがコサメより狭い。

 

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<ここから鳥の写真>

『サメビタキ(Dark-sided Flycatcher)』

見る機会の少ない鳥です。

ネマガリダケを採っている亜高山帯では、稀に見ることがあるのですが、「あ~カメラがない」

そんな感じでして・・・

 

ミズキの木の実待ちをしていてであったり、海外の越冬個体を撮影したこともあります。

 

出会おうと思って出会えるという鳥ではないので、なかなか撮影機会に恵まれません。

 

なので、出会えるとアドレナリンが出る1種です‼

 

という意気込みほどいい写真もない(^^;)

 

信州にて

↑下尾筒に黒い軸斑のある羽毛が混じっているのが分かりますかね。(3枚ほど)

 

 

舳倉島にて

 

 

 

越冬個体(タイにて)

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。