【日本の野鳥#24-30-38】イナバヒタキ(Isabelline Wheatear) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目ヒタキ科サバクヒタキ属

学名 Oenanthe isabellina

和名 イナバヒタキ

英名 Isabelline Wheatear

 

【分布】

サウジアラビア、イラン、イラク、シリア、ジョーダン、イスラエル、トルコ、パキスタン北部~ロシア南部、モンゴル、中国北部で繁殖。

冬期には、東アフリカ(エチオピア・ソマリア)、アラビア半島、インド北西部で越冬。

日本では、稀な迷鳥として記録。

 

【生態】

乾燥した草原、サバンナ、荒廃地・砂漠地帯に生息。

日本では、河川敷、海岸、埋め立て地、農耕地で観察される。

食性は動物食。アリ、バッタなど草地の昆虫類、クモ類を捕食。種子も採食する。

岩や崖の下の隙間やナキウサギやジリス、モグラなどの未使用の巣穴を利用し、地下で営巣。

 

【サイズ・形態】

全長15₋16.5㎝ 翼開長_㎝。

雌雄同色(酷似)。

体上面は砂褐色。

体下面は淡黄褐色で喉と腹部は白みを帯びる。

目先が黒く、眉斑は淡色で目の後ろまで伸びる。

翼上面は黒褐色、羽縁は黄褐色。

腰~上尾筒は白。

尾羽は先端は黒の帯(尾羽中央の黒の幅が広く、その両脇は狭いので逆T字型になる)。

 

【その他】

日本で記録のあるサバクヒタキ類の4種は尾羽の先端が黒。

ハシグロヒタキとセグロサバクヒタキは先端の黒色バンドの幅が狭く、逆T字型。

サバクヒタキとイナバヒタキは幅が広いが、違いはサバクヒタキが全体的に幅が広く、

それに対し、イナバヒタキは逆T字型。

 

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<ここから鳥の写真>

『イナバヒタキ(Isabelline Wheatear)』

日本国内で2度。

海外では、12月にUAEで数個体観察しました。

 

初めて見たのは大阪の枚方市の淀川河川敷の公園。

舳倉島にいた時、翌日が波が荒れる予報とのことで、宿泊リスクを考えていたら、速報で情報が入りました。即決で、宿泊キャンセルで、大阪に向かうことに‼

公園内を走るランナーを背景に、芝生の草地で人に囲まれていました。

 

2度めは、茨城県の海岸。

尊敬する若手が、海岸で発見。

速報をもらい、夕方の日暮れギリギリに間に合って撮影させてもらいました。

こういう鳥が入りそうと、以前から話をしていたことをその予想通りに出すところがすごい。

こうした優秀な若手のおすそ分けが最近増えてますw

 

そして、本種の思い出としたら、UAEでのトラブルを思い出します。

砂漠の中にある空港(軍も利用)の脇で、空港側にカメラを向けるのが怖かったので

なるべく向けないように鳥を探していました。

すると、軍のパトロールの車が寄ってきて、事情聴取。

どうやら立ち入り禁止地区に入ってしまっていたようで・・・

教えられた道を進んで出ることに・・・ですが、鳥が出るんですよね~

 

ということで、鳥を見ながら、進んでいると、次は数台の車に囲まれちゃいまして(;'∀')

ここにいる目的はもちろん、パスポートの確認やら、航空券の確認やら、長時間の聴取。

ですが、頑固な軍人の一人が、なかり強硬な態度・・・下手すると拘束???

心配→恐怖へ

すると、最初にパトロールで出会った軍人が寄ってきて、どうやら、彼の指示でこの道を出るように・・・と伝えてくれたのか?

彼のエスコートで基地のエリアの外に・・・

(出口に付近にオアシスがあったのですが・・・さすがに立ち寄れませんでした)

 

そんな思い出の鳥です。

 

淀川河川敷にて

 

茨城県の海岸

 

UAE

順番的には「ハシグロヒタキ」ですが、未見のためスキップします。

次回は「セグロサバクヒタキ」になります。

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。