【日本の野鳥#24-30-33】ジョウビタキ(Daurian Redstart) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目ヒタキ科ジョウビタキ属

学名 Phoenicurus auroreus

和名 ジョウビタキ

英名 Daurian Redstart

 

【分布】

中国北東部、シベリア南東部、沿海州、モンゴル北部、中国中央部、韓国、日本、インド北東部にて繁殖。

冬期は日本、中国南部、台湾、インドシナ半島北部、インド北東部、、東南アジアにて越冬。

 

日本では、多くは冬鳥。

近年、北海道、長野県、山梨県、群馬県、兵庫県、岡山県、鳥取県などで繁殖が確認。

今後日本国内での繁殖の拡大が注目されている。

 

2亜種に分類。

◆ P. a. auroreus 

中国北東部、シベリア南東部、沿海州、モンゴル北部、中国中央部、韓国、日本で繁殖。

 

P. a. leucopterus

インド北東部で繁殖。

 

【生態】

繁殖期は高原、山地に生息。非繁殖期は、雪の少ない地域の低地や山地の明るい環境、都市公園、田園地帯、農耕地、河川敷などに生息。

非繁殖期は単独生活で、ここに強い縄張りを作り、同種の排斥行動を行う。

食性は雑食。昆虫類、クモ類、環形動物、多足類などを捕食、ピラカンサ・ウルシ科などの木の実もよく採食する。

樹洞や崖の窪みに枯れ葉や苔を用いた皿状の巣を作り営巣。

日本国内の繁殖例では建物の隙間、軒下、袋戸、換気口やダクト、郵便受け、巣箱などの人工物も利用する。

頭を下げながら尾を上下に振るしぐさが特徴。

さえずりは、複雑で軽やかな「ピィロ、ピュルロ・・・」など繰り返すような声で鳴く。

地鳴きは、「カッ、カッ、カッ」「ヒッ、ヒッ、ヒッ」という強めの声で鳴く。

「ヒタキ」=「火打石を打ち付ける音」=「カッ、カッ、カッ」が由来とされる。

 

【サイズ・形態】

全長13.5₋15.5㎝ 翼開長_㎝。

スズメよりややっ小さい。

雌雄異色。

オスは頭上が銀白色。目より下の顔~喉が黒。

背と翼上面、尾上面は黒、翼上面には白斑が入り目立つ。

下面と腰は橙色。

 

メスは全身が淡褐色。胸から腹部、腰部、尾の外側部は橙色を帯びる。

翼上面に白斑。

アイリングは白で細く入る。

 

【その他】

 

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<ここから鳥の写真>

『ジョウビタキ(Daurian Redstart)』

多くの方の印象は冬鳥のジョウビタキですが、上述の通り、日本国内で繁殖の記録が次々に報告されています。

MFの信州では、八ヶ岳山麓、浅間山麓、志賀高原周辺で繁殖期に見たことがあります。

初めて見たのは2015年だったかな?

 

宿泊したペンションの周辺を散策していると、聞いたことのない「さえずり」が。

電線にジョウビタキ‼

それが、家の換気扇のフードの中に巣材を咥えて入っていきます。

繁殖行動をしているジョウビタキの確認でした。

 

周辺を探すと、数つがいがいることが判明。

 

意外に簡単に見つけました。

 

翌年も同じエリアで確認出来ましたし、その後も、同じエリアで繁殖が継続しているということですので繁殖地として固定されたと思われます。

 

さらに、別の年にも、ネマガリダケの疲れをいやす温泉場でも見ましたし、軽井沢の山手でも確認しました。広く信州に繁殖域を広げていると思います。

 

そんな夏のジョウビタキを中心に写真を貼っておきます。

繁殖地のメス

 

幼鳥・巣立ち雛

 

冬のジョウビタキ

オス

メス

白化個体

 

順番では「マミジロノビタキ」になりますが、未見なのでスキップします。

次回は、「ノビタキ」になります。

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。