スズメ目ヒタキ科ツグミ属
学名 Turdus pilaris
和名 ノハラツグミ
英名 Fieldfare
【分布】
ヨーロッパ北部~シベリア中西部、バイカル湖付近で繁殖。
ロシア西部、ドイツ北部では留鳥。
ヨーロッパ中南部、イギリス、カスピ海西岸、トルコ、イランなどに渡り越冬。
日本では稀な迷鳥として記録がある。
【生態】
農耕地、草地、緑の多い都市公園など明るく開けた環境に生息。
食性は雑食。昆虫類や果実を採食。
他のツグミ属と同じように地上で採餌することが多い。
樹上の枝の股などに枯草などを使った碗状の巣を作り営巣。
【サイズ・形態】
全長26㎝ 翼開長_㎝。
雌雄同色。
頭部はスレート色。
眉斑は不明瞭で淡色。
体上面は濃茶褐色。
尾は黒褐色。
下面は白地に茶褐色の斑が入る。
喉と胸部には茶褐色の縦斑が入る。
クチバシは基部は黄色、先端になるにつれ茶が濃くなる。
脚は黒。
【その他】
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<ここから鳥の写真>
『ノハラツグミ(Fieldfare)』
本種は非常に思い出のある鳥です。
大学時代に使用していた図鑑には、「迷鳥 1070年に長野県で記録」と記載されていて、こんな珍しい鳥が長野県で見つかったんだ・・・
Netがない時代ゆえに、情報も印刷物に頼るしかなく、情報網も固定電話の連絡網かFaxが一斉に送られるといった時代。
大学2年(まだ19歳w)の時だったと記憶していますが
多摩川にコミミズクを見に行って、その時に居合わせたベテラン鳥屋さんが
「すごく珍しい鳥が神奈川の伊勢原にいるよ」と教えてもらい、その翌日、日向薬師のバス停まで行ってしばらくの農耕地に、数名の鳥屋さん。
混ぜてもらって撮影したのが、本種、ノハラツグミでした。
そんな出会いの後、各地で発見されて、撮影する機会に再度、恵まれました。
色合いが素敵な和風の渋いツグミです。
料亭や旅館の女将の落ち着いた着物のような雰囲気・・・と思うのは私だけ?
そんな思い出深いノハラツグミをどうぞご覧ください。
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。




