【日本の野鳥#24-30-02】トラツグミ(White's Thrush) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目ヒタキ科トラツグミ属

学名 Zoothera dauma

和名 トラツグミ

英名 White's Thrush

 

【分布】

シベリア南東部から中国北東部、朝鮮半島、日本などで繁殖。

寒冷地の個体は、冬期にインド東部~インドシナ半島、フィリピンなどで越冬。

日本では、留鳥および漂鳥として分布。

本州、四国、九州の低山~亜高山帯で繁殖。北海道では夏鳥。

冬期には、積雪地の個体などは暖地へ移動する。

 

本種の分類は諸説がある。

4亜種説で記載。

日本には3亜種が生息。

 

Zoothera dauma dauma:基亜種

パキスタン北部、インド北東部、中国南部、インドシナ半島北部に分布。


Zoothera dauma iriomotensis: 亜種コトラツグミ

西表島に分布。


Zoothera dauma aurea: 亜種トラツグミ

シベリア南東部、朝鮮半島、日本に分布。


Zoothera aurea major: 亜種オオトラツグミ

奄美大島、加計呂麻島に分布。

本種を別種扱いにする分類も多い。

尾羽の枚数、さえずり、採餌時の動き方、上尾筒の羽毛の色の差などが異なります。

ですが、近々発表される予定の日本鳥類目録の第8版でも、別種にはならない予定。

 

【生態】

亜高山帯の針葉広葉混合樹林や丘陵地や、低山・山地の広葉樹林、都市公園、寺社林などで生息する。

食性は雑食。地面で採食することが多く、落ち葉や枯れ葉をかき分けて昆虫類・ミミズ類などを採食する。冬期は木の実も採食する。

採餌時に体を上下に揺るがすような歩き方をする。

木の枝の上に碗状の巣を作り営巣。

亜種トラツグミの囀りは、「ヒョー、ヒョー」「ヒー、ヒー」と物寂しげな笛のような高音で鳴く。

夜や朝夕の暗い時間に囀る、雨天や曇天時は日中も囀る。

鵺(ぬえ)の声の主と言われる。

 

亜種オオトラツグミの囀りは、複雑な音色を重ねたアカハラのような「キョロン、ツリリ~」

 

【サイズ・形態】

全長30㎝ 翼開長_㎝。

雌雄同色。

体上面は黄褐色の地色に黒の横紋や三日月状、鱗状の斑が入る。

体下面は白っぽく、黒い横紋や鱗状の斑が入る。

クチバシは黒。

脚は肉色。

尾羽の数は14枚(オオトラツグミは12枚)。

中央尾羽は暗黄褐色、外側尾羽の先端は白。

上尾筒は羽縁の先端が黒く、羽軸が黒くない(オオトラツグミは先端と羽軸が黒い)。

 

【その他】

 

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<ここから鳥の写真>

『トラツグミ(White's Thrush)』

虎ダンス・・・阪神タイガースのダンスではないです。

鳥屋さんならご存じの、トラツグミの採餌を行うときの独特のリズムをとるような歩き方をそう呼びことがあります。

 

上下に揺るがしながら、足踏みするようなイメージで、いわゆるウォーキングで

枯れ葉をガサガサしたり、地中の虫やミミズを探すんです。

 

その様が、まるで、揺らしながら餌を呼び込んでいるようにも見えるから摩訶不思議。

 

そんなトラツグミを観察するには冬がベスト。

繁殖地で見るのは、暗い森の中で生息しているので、かなり運次第。

 

ですが、冬は都市公園などに出てくるし、木の実を食べるために枝に上がるので、見つけやすいので、是非、探してみてください。

 

そんな本種をどうぞご覧ください。

 

亜種トラツグミ

 

台湾の越冬個体。

 

 

亜種オオトラツグミ

実は、間違いなく識別点が撮れている写真はありません。

この撮影時、3月でしたが、越冬個体のトラツグミも多く、見つけては落胆を繰り返しました・・・

夕刻、ヘッドライト越しのあやしい個体の写真がこれ‼

全体的に黄色味が薄く、茶色が濃い感じ。

チドリのような動き。。。多分、いいとは思うけど( ̄▽ ̄;)

誠に写真になっていないのです。

 

亜種コトラツグミ

未見のため、写真無し。

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。