【日本の野鳥#24-30-3】絶滅種:オガサワラガビチョウ(Bonin Thrush) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目ヒタキ科オガサワラガビチョウ属

学名 Cichlopasser terrestris

和名 オガサワラガビチョウ

英名 Bonin Thrush

 

【分布】

父島に分布。

絶滅種。

日本(父島)固有種。

1823年に4個体の標本が採集された後、記録がない。

日本に標本はない。

 

【生態】

海岸近くの森林に生息。

地上性の傾向が強い。

食性は動物食。昆虫類、甲殻類を捕食していたと思われる。

 

【サイズ・形態】

全長10㎝ 翼開長_㎝。

上面はオリーブがかった褐色。

上尾筒は赤褐色を帯びる。

頭部、背に黒い縦斑。

下面は白。

喉に暗褐色の縦斑。

下尾筒は暗褐色。

体側面は淡褐色。

雨覆や三列風切羽は黒、羽縁は褐色。

虹彩は暗褐色。

クチバシは黒。

 

【その他】

 

 

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<ここから鳥の写真>

『オガサワラガビチョウ(Bonin Thrush)』

絶滅種の標本は「ミヤコショウビン」「カンムリツクシガモ」は実際に展示物を見たことがあります。本種は標本も見たことがありません。

ちょっとイラストを拝借してきました。

 

出典は、こちら→いきものログ(RDB図鑑 オガサワラガビチョウ) より

 

「ミヤコショウビン」と「カンムリツクシガモ」に関しては

今回の「日本の野鳥#」シリーズでもご紹介させていただきましたので、是非、ご覧になっていただければ幸いです。

 

ちなみに、本種は和名に「ガビチョウ」と付くので、チメドリ科の鳥と思っている人が多いのですが、分類的には、ツグミ科の鳥になります。

 

離島の鳥は人的関与による影響が大きく、本種も、持ち込まれたネズミやブタによって、地上性の鳥であったことから、卵やヒナが捕食されて絶滅に至ったというところが原因とされています。

 

小笠原諸島には、固有種、固有亜種が多く、絶滅したものもあります。

今までにも、種としては本種をはじめ、オガサワラカラスバト、オガサワラマシコが絶滅。

亜種としてもマミジロクイナ、ハシブトゴイ、ムコジマメグロが記録がなくなり、亜種としては絶滅したとされています。

 

メグロ、オガサワラカワラヒワヒワ、オガサワラノスリ、アカガシラカラスバトなど現存する固有種や固有亜種が悲劇の対象にならないように祈るばかりです。

世界唯一の繁殖地として南硫黄島がクロウミツバメの繁殖地。

 

そんな貴重な環境の保全は、未来に残す責任として我々が背負っていることを忘れないでいないといけませんね。

 

 

※順番では「ハイイロチャツグミ」になりますが、未見のため、スキップします。

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。