【日本の野鳥#24-22-01】オオヨシキリ(Oriental Reed Warbler) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目ヨシキリ科ヨシキリ属

学名 Acrocephalus orientalis

和名 オオヨシキリ

英名 Oriental Reed Warbler

 

【分布】

日本、中国、モンゴル、朝鮮半島、アムール川流域で繁殖。

フィリピン、インドシナ半島、マレー半島、スマトラ島、小スンダ列島、ボルネオ島、モルッカ諸島で越冬。

日本(沖縄を除く)では夏鳥として全国的に飛来。

沖縄では旅鳥。

 

【生態】

ヨシ原・河川敷など湿地周辺の低木疎林に生息。

渡りの時期には、低地の森林に飛来することもある。

食性は動物食。昆虫類やクモなどを捕食。

ヨシの上、ハスの茎など目立つ場所で、胸を張って「ギョギョシ、ギョギョシ、ギョ、ケケケ」と大きな声で囀る。

一夫多妻。

カッコウの托卵相手。

 

【サイズ・形態】

全長17.5₋19㎝ 翼開長_㎝。

体上面はオリーブ帯びた黄褐色。

体下面はバフ白色~淡黄白色。

胸に細かい薄褐色の縦斑。

眉斑は淡色。

頭頂部にはぼさっとした冠羽がある。

クチバシは長めで、上クチバシは褐色、下クチバシは肉色。

囀り時に見える口内は赤。

脚は灰褐色。

 

【その他】

さえずりの「行行子(ギョギョシ)」は夏の季語。

小林一茶の俳句に「行々子口から先に生まれたか」がある。 

 

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<ここから鳥の写真>

『オオヨシキリ(Oriental Reed Warbler)』

一夫多妻の繁殖をする本種は、大きな囀りが特徴です。

春にいち早く渡って来たオスは、自分の縄張りを確保するためにさっそく大きな声で囀り始めます。

その大きな声は真夏にも聞くことが出来ます。

暑さと相まって、セミとともに夏の暑さを増長させる音と言えます。

 

それは、前述の通りの一夫多妻方式の繁殖形態がかかわっています。

いち早く縄張りを確保したオスは、メスとつがいの形成を行ったら、しばらくの間、抱卵が始まるまで、メスの確保のために鳴かなくなります。

しかし、抱卵が始まると、次のメスを求めてまた鳴き出すということを繰り返すために、いつまでも大声で鳴く、元気な鳥のイメージが付いているという次第なのです。

 

そんな夏まで囀ることから、一茶の「行々子口から先に生まれたか」の句が生まれたのかもしれませんね。

 

比較的見つけやすい鳥ですので、

皆さんも撮影機会や観察機会が多いのではないでしょうか。

越冬地の個体(タイにて)

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。