スズメ目センニュウ科センニュウ属
学名 Locustella pryeri
和名 オオセッカ
英名 Japanese Marsh Warbler
【分布】
日本、中国北東部、ロシアウスリー地方に分布。
日本では、中部地方以北に分布。
青森県(岩木川流域、仏沼)、秋田県(大潟村)、茨城県(霞ヶ浦周辺)、千葉県(利根川流域)などで繁殖。
越冬地の詳細記録が少なく、関東から本州中部の太平洋側で越冬記録がある。
2亜種に分類される。
日本では亜種オオセッカが分布。
◆Helopsaltes pryeri pryeri: 亜種オオセッカ
日本の中部以北で繁殖。
◆Helopsaltes pryeri sinensis:亜種オナガオオセッカ
黒龍江省、遼寧省、中国北東部、ウスリー川留意域南部で繁殖。
長江流域で越冬。
【生態】
下流域、河口域、湖沼の周辺の湿性草地、アシ原に生息。
食性は動物食。昆虫類、クモなどを捕食。
ヨシの根元にお椀型の巣を作り営巣、一夫多妻。メスのみが抱卵・育雛。囀りはアシなどに止まったまま囀ることもあるが、上空に舞いそのまま下がりながら囀り飛翔をする。「ジュクジュクジュク」「チュリチュリチュリ」と囀る。
【サイズ・形態】
全長11₋14㎝ 翼開長_㎝。
体上面は褐色。黒や黒褐色の縦縞が入る。
眉斑は淡褐色。
過眼線は不明瞭で黒。
クチバシは黒、下クチバシの基部は淡褐色。
体下面は白色。
体側面は淡褐色。
翼上面は黒褐色。羽縁は黄褐色。雨覆いや三列風切羽に黒褐色の斑が入る。
尾は長く楔形。繁殖後期は摩耗して尾の先がすれている個体が多い。
脚は淡褐色。
【その他】
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<ここから鳥の写真>
『オオセッカ(Japanese Marsh Warbler)』
初夏のアシ原で、本種独特の行動の囀り飛翔を見ることが出来ます。
アシ原ならどこにでも生息しているわけではなく、かなり局地的というか眼底知的な分布ゆえに、限定的な観察になる鳥です。
関東ならば、利根川流域、霞ヶ浦周辺。
東北で有名なのは仏沼。
これらの地域に行って見る鳥なので、これらから離れた地域に住まいの方は「遠征してみる鳥」となるわけですね。
囀り飛翔をしてくれるので、見つけやすい鳥ではあります。
一方、越冬個体は、なかなかのセンニュウ類ぶりです。
何度かトライしていますが、いまだにファインダーに入りません(^^;)
うごめいているのは分かるのですがね~
セッカと和名に付くことで、セッカの仲間と思われがちですが、センニュウの仲間です。
おそらく、和名の由来は、セッカのように長い時間ではないですが、上空に浮き、舞い下りるという囀り飛翔の行動が、似ているためにつけられたと思われます。
行動は似ているだけで、近縁種ではないという典型的な命名あるあるですね。
そんな飛翔を含めて写真をご覧くださいませ。
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