【日本の野鳥#24-21-05】オオセッカ(Japanese Marsh Warbler) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

鳥好きFPのつれづれ日記2

自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目センニュウ科センニュウ属

学名 Locustella pryeri

和名 オオセッカ

英名 Japanese Marsh Warbler

 

【分布】

日本、中国北東部、ロシアウスリー地方に分布。

日本では、中部地方以北に分布。

青森県(岩木川流域、仏沼)、秋田県(大潟村)、茨城県(霞ヶ浦周辺)、千葉県(利根川流域)などで繁殖。

越冬地の詳細記録が少なく、関東から本州中部の太平洋側で越冬記録がある。

 

2亜種に分類される。

日本では亜種オオセッカが分布。

 

Helopsaltes pryeri pryeri: 亜種オオセッカ

日本の中部以北で繁殖。


Helopsaltes pryeri sinensis:亜種オナガオオセッカ

黒龍江省、遼寧省、中国北東部、ウスリー川留意域南部で繁殖。

長江流域で越冬。

 

【生態】

下流域、河口域、湖沼の周辺の湿性草地、アシ原に生息。

食性は動物食。昆虫類、クモなどを捕食。

ヨシの根元にお椀型の巣を作り営巣、一夫多妻。メスのみが抱卵・育雛。囀りはアシなどに止まったまま囀ることもあるが、上空に舞いそのまま下がりながら囀り飛翔をする。「ジュクジュクジュク」「チュリチュリチュリ」と囀る。

 

【サイズ・形態】

全長11₋14㎝ 翼開長_㎝。

体上面は褐色。黒や黒褐色の縦縞が入る。

眉斑は淡褐色。

過眼線は不明瞭で黒。

クチバシは黒、下クチバシの基部は淡褐色。

体下面は白色。

体側面は淡褐色。

翼上面は黒褐色。羽縁は黄褐色。雨覆いや三列風切羽に黒褐色の斑が入る。

尾は長く楔形。繁殖後期は摩耗して尾の先がすれている個体が多い。

脚は淡褐色。

 

【その他】

 

********************************************************

<ここから鳥の写真>

『オオセッカ(Japanese Marsh Warbler)』

初夏のアシ原で、本種独特の行動の囀り飛翔を見ることが出来ます。

アシ原ならどこにでも生息しているわけではなく、かなり局地的というか眼底知的な分布ゆえに、限定的な観察になる鳥です。

 

関東ならば、利根川流域、霞ヶ浦周辺。

東北で有名なのは仏沼。

これらの地域に行って見る鳥なので、これらから離れた地域に住まいの方は「遠征してみる鳥」となるわけですね。

囀り飛翔をしてくれるので、見つけやすい鳥ではあります。

 

一方、越冬個体は、なかなかのセンニュウ類ぶりです。

何度かトライしていますが、いまだにファインダーに入りません(^^;)

うごめいているのは分かるのですがね~

 

セッカと和名に付くことで、セッカの仲間と思われがちですが、センニュウの仲間です。

おそらく、和名の由来は、セッカのように長い時間ではないですが、上空に浮き、舞い下りるという囀り飛翔の行動が、似ているためにつけられたと思われます。

行動は似ているだけで、近縁種ではないという典型的な命名あるあるですね。

 

そんな飛翔を含めて写真をご覧くださいませ。

 

********************************************************

 

本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。