【日本の野鳥#24-20-03】メジロ(Japanese White-eye) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目メジロ科メジロ属

学名 Zosterops japonicus

和名 メジロ

英名 Japanese White-eye

 

【分布】

樺太南部、日本、インドネシア(スマトラ島・ジャワ島・バリ島・小スンダ列島・スラウェシ島・モルッカ諸島)、フィリピンに分布。

15亜種に分類される。

日本では6亜種が分布。

 

Zosterops japonicus japonicus 

亜種メジロ
日本(北海道から九州、対馬、壱岐)、樺太南部に留鳥として分布。

寒冷地の個体は、冬期は暖地へ移動する。
 

Zosterops japonicus stejnegeri 

亜種シチトウメジロ
伊豆諸島(伊豆大島から鳥島)。

小笠原諸島には移入され亜種イオウトウメジロと亜種シチトウメジロの交雑個体が分布。


喉の黄色部は淡色で、アイリング輪郭の黒色部に達しない。体側面および胸部の赤褐色部は淡色。
虹彩はやや赤みがかる。基亜種よりも嘴は太く長い。下嘴先端の黒色部がやや明瞭。

 

Zosterops japonicus alani 

亜種イオウトウメジロ
硫黄列島に分布。

小笠原諸島には移入され亜種イオウトウメジロと亜種シチトウメジロの交雑個体が分布。


喉の黄色部は淡色で、アイリング輪郭の黒色部に達しない。体側面および胸部の赤褐色部は淡色。
虹彩は赤みがかる。嘴は太いが、亜種シチトウメジロほど長くはない。下嘴先端の黒色部がやや明瞭。


Zosterops japonicus daitoensis  

亜種ダイトウメジロ
南大東島、北大東島に分布。
額にある黄色部が大型で明瞭。喉の黄色部が、アイリング輪郭の黒色部に達する。

 

Zosterops japonicus insularis 

亜種シマメジロ
種子島、屋久島、トカラ列島に分布。
喉の黄色部は、アイリング輪郭の黒色部に達しない。上面は基亜種よりも緑色をおびる。体側面および胸部の赤褐色部は、大型で濃色。腹部中央や下尾筒の黄色部は大型で濃色。
下嘴先端の黒色部が不明瞭。
トカラ列島の個体群は体側面および胸部の赤褐色部が淡色で、嘴がより太く長い。トカラ列島の個体群は分類の検討が必要とされる。


Zosterops japonicus loochooensis 

亜種リュウキュウメジロ
奄美大島以南の南西諸島に分布。
喉の黄色部は、アイリング輪郭の黒色部に達しない。体側面および胸部は、赤みをおびない。

 

Zosterops japonicus difficilis 
スマトラ島南部のDempo山に分布。

 

Zosterops japonicus montanus 
スマトラ島、ジャワ島、バリ島、小スンダ列島、スラウェシ島、モルッカ諸島南部に分布。


Zosterops japonicus obstinatus 
セラム島、バカン島、テルナテ島、ティドレ島に分布。

 

Zosterops japonicus whiteheadi 
ルソン島北部に分布。

 

Zosterops japonicus halconensis 
ミンドロ島に分布。


Zosterops japonicus parkesiduPont
パラワン島に分布。


Zosterops japonicus pectoralis 
ネグロス島に分布。


Zosterops japonicus vulcani 
ミンダナオ島中部に分布。

 

Zosterops japonicus diuatae 
ミンダナオ島北部に分布。

 

【生態】

平地から山地の林に生息。

食性は雑食。花の蜜や果実を好む。番頭から春にかけてツバキ、サザンカ、ウメ、サクラの花に集まる姿をよく見かける。育雛期や冬期は昆虫類を捕食する。

非繁殖期は群れで行動し、カラ類などと混群を作る。

「目白押し」という慣用句があるように、お互い押し合うように枝に横並びになる習性がある。

木の枝が込み入った場所など天敵に発見されにくい場所にコケや木の皮、枯草などを使って直径7㎝ほどの椀型の巣を作り営巣。

 

【サイズ・形態】

全長12㎝ 翼開長18㎝。

雌雄同色。

頭部・顔・体上面は黄緑色、いわゆる「ウグイス色」。額の黄色部はほぼない。

アイリングは白。目先には黄色部のある個体もない個体もいる。

喉の黄色部は、アイリングの輪郭の黒色部に達しない。

体側面および胸部は赤褐色をおびる。
虹彩は灰褐色の個体が多い。下嘴先端の黒色部が不明瞭。

 

【その他】

和歌山県、大分県の県鳥に指定。

2007年までの50円切手の意匠。

 

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<ここから鳥の写真>

『メジロ(Japanese White-eye)』

庭の餌台にも頻繁にやってくる小鳥です。

果物や砂糖水などを設置すると集まってきます。

都市部でも見かける機会の多い鳥ですので

特に冬場、庭に餌台を設置すると、いろいろな鳥が集まる中に、本種の美しい黄緑色をじっくり見る機会に恵まれると思います。

 

ヒヨドリも、果実や蜜が好きですので、大きな体でメジロを追い出してしまいます。

メジロ用に狭い入口の餌台や、ヒヨドリが揺れて止まれないサイズを吊るすなどすると対策も出来ます。

 

人が窓から覗いていても、比較的逃げずにおっとりとしてじっくり観察できますのでお勧めですよ~

 

春に梅や桜の花見のついでに、メジロも是非探してみてください。

意外に簡単に可愛い姿を見ることが出来ますよ。

 

 

◆亜種シチトウメジロ

 

亜種リュウキュウメジロ

こんなしょぼい写真しかなかった・・・( ̄▽ ̄;)

 

 

順番的に次は「マキノセンニュウ」ですが、未見なのでスキップします。

次回は、「シマセンニュウ」になります。

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。