【日本の野鳥#17-143】ウトウ(Rhinoceros Auklet)) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

チドリ目ウミスズメ科ウトウ属

学名 Cerorhinca monocerata

和名 ウトウ

英名 Rhinoceros Auklet

 

【分布】

北日本沿岸からカリフォルニア州までの北太平洋沿岸に広く分布。

日本でも、北海道天売島、大黒島、渡島小島、ユルリ島、モユルリ島、岩手県の椿島、宮城県の足島などで繁殖。

天売島は世界最大の繁殖地。

本州以南では主に冬鳥として渡来。

 

【生態】

繁殖地ではコロニーを形成。断崖の上の地面に斜めの穴を掘り営巣。

営巣地から朝一斉に飛び立ち、夕方暗くなってクチバシに魚をいかだ上にぶら下げて帰巣して、給餌を行う。

食性は動物食。潜水してイカナゴなどの魚類、オキアミなど甲殻類、イカなどを捕食。

潜水能力は非常に高く、60mほど2分間ほど潜ることが出来る。

 

【サイズ・形態】

全長35.5㎝-39.3 翼開長59.5-66㎝。

成鳥繁殖羽は、頭部から後頚部、背面、翼上面は濃い灰黒色。

喉~胸、脇はやや淡い灰褐色。

腹部は白。

上クチバシの付け根に灰白色の突起物がある。

クチバシは橙色。

目の後方とクチバシの目元に白い飾り羽が生える。

 

冬羽では、突起物と飾り羽がなくなる。

 

【その他】

「陸前江ノ島のウミネコおよびウトウ繁殖地」、「天売島海鳥繁殖地」は国の天然記念物に指定。

 

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<ここから鳥の写真>

『ウトウ(Rhinoceros Auklet)』

和名はアイヌ語で「突起」という意味があるそうです。

ちなみに、「ウト・ウ」ではなく「ウトー」と発音するようです。

いっそのことその発音の和名のほうがかわいいのに(^^)

 

クチバシの突起物が特徴。

英名の「Rhinoceros」=「サイ」はその形状からの由来。

 

クチバシにイカナゴを大量にぶら下げて帰巣するシーンをいつか見に行きたく

計画するもの、なかなか実行に移せていないんですよね~

ちょうどこのころは他の鳥でも忙しくて・・・

それでも、世界一の繁殖地が国内にあるわけですから、是非訪問したいものです。

 

舳倉島航路にて

 

落石クルーズにて

 

順番では、次はツノメドリですが、はるか昔で写真が見つからないのでパスします。

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。