【日本の野鳥#17-135】ケイマフリ(Spectacled Guillemot) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

チドリ目ウミスズメ科ウミバト属

学名 Cepphus carbo

和名 ケイマフリ

英名 Spectacled Guillemot

 

【分布】

カムチャツカ半島東岸からオホーツク海、日本海に分布。

日本では、天売島、知床半島、積丹半島、ユルリ島、モユルリ島、青森県の弁天島などで繁殖。

非繁殖期は、北日本の沿岸部に生息。

 

【生態】

島や半島などの断崖にコロニーを作って繁殖。

鳴き声は美しく、「海のカナリア」という別称がある。

冬期は、海上で小さな群れを作り生活する。

食性は動物食。潜水して魚類、甲殻類、頭足類を捕食。

 

【サイズ・形態】

全長39‐41㎝ 翼開長67-71㎝。

成鳥繁殖羽は全身が黒。目の周りから目尻にかけて白。

非繁殖羽は、目の周りの白い部分が小さくなり、アイリングになる。喉から頸部~腹部は白。

クチバシは黒、基部に白い斑が入る。脚は赤橙色。

 

【その他】

 

 

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<ここから鳥の写真>

『ケイマフリ(Spectacled Guillemot)』

本種の和名はアイヌ語の「ケマフレ」=赤い脚(ひれ)」が由来。

北海道では、身近な海鳥だったことがうかがえます。

 

英名の「Spectacled=眼鏡」。まさに目の周囲の白が由来。

 

本種もほかの海鳥の類に漏れず、生息数が激減しています。

混獲、気候変動による餌の変化、オオセグロカモメやハシブトガラスの捕食圧が要因。

ウミガラスの項でも書きましたが、本種も保護が実りつつあり、

日本で最大の繁殖地である天売島では、一時期200羽を下回った個体数が。2020年には504羽に復活して、今後の増加に期待したいところです。

 

近い将来に復活してきた天売島に行ってみたいと計画中なのです。

 

本種の撮影ですが、最近のカメラは、「瞳フォーカス」なる機能がついています。

目の周囲が白い本種は、この機能が非常によく効きます。

アイリングを追いかけてくれるので、揺れの大きな船+波に揺れる鳥という、旧来のカメラではファインダーに入れつつ、ピントを合わせることに苦労しましたが、最近は、ひとまずファインダーに入れてさえおけば、ピントはカメラが拾ってくれる・・・腕のない私にとっては「神の技」がオートで出来るので、本当に助かります。

 

え、ならば、劇いい写真が揃うでしょ‼ と思われるのでしょうが、そこは、やはり波に隠れたり、ファインダーから外れたり、と、何でもかんでも思うようにはいかないのです~。

それでも、旧カメラの7D・5Dと、今のR5で歩留まりがだいぶ違います。

 

落石クルーズでの写真を。

繁殖羽

霧の中・・・

 

非繁殖羽

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。