チドリ目ウミスズメ科ウミバト属
学名 Cepphus columba
和名 ウミバト
英名 Pigeon Guillemot
【分布】
千島列島からアラスカ、北アメリカ西岸までの北太平洋に広く分布。
日本では、冬期に北日本の海上に飛来。
道東では少数が毎年飛来する、比較的岸よりの海域に生息。
日本での繁殖記録はない。
5亜種に分類される。
日本では、亜種ウミバトと亜種アリューシャンウミバトの2亜種が生息。
◆C. c. columba – アラスカ北東部からベーリング海にかけて生息。基亜種。
◆C. c. snowi – 千島列島北部から中央部にかけて生息。亜種ウミバト
◆C. c. kaiurka – コマンドルスキー諸島からアリューシャン列島西部から中央部にかけて生息。
亜種アリューシャンウミバト
◆C. c. adiantus – アリューシャン列島中部~ワシントン州にかけて生息。
◆C. c. eureka – オレゴン州からカルフォルニア州にかけて生息。
【生態】
繁殖期は、海岸の岩陰や洞穴で産卵。コロニーをあまり作らない。
非繁殖期も群れを作る習性がなく、1分か数羽程度で沖合にて生息。
食性は動物食。潜水して小魚や軟体動物、甲殻類などを捕食。
【サイズ・形態】
全長33-43㎝ 翼開長58‐73㎝。
成鳥繁殖羽は、全身が黒(亜種アリューシャンウミバトは翼上面に白斑)。
クチバシは黒。脚は赤。
非繁殖羽は、クチバシ基部から頭頂部、目の周囲が黒、背面と翼上面は黒。
頬から頸部、胸、腹部は白。白いアイリング。
(亜種アリューシャンウミバトは、全身が白で、上面に灰褐色の小斑が入る。風切羽は黒。)
【その他】
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<ここから鳥の写真>
『ウミバト(Pigeon Guillemot)』
本種を見るなら、道東の海鳥ウォッチング船に乗るのが最適。
冬の道東、風を切って、沖に出るのは寒さと、波や風のご機嫌次第ですが
穏やかな日であれば、楽しい鳥見になります。
見られるのは、2亜種。
亜種ウミバト と 亜種アリューシャンウミバト。
それぞれをJizzでいうと、前者は黒っぽい、後者は白い
そこにケイマフリとウミガラス、ウミスズメ類が混じります。
海上にパラパラと浮いていることが多いので
双眼鏡と肉眼で、海原を注視しながらの探鳥になります。
見つけると、船長が、そっと寄ってくれたりしますが、すぐに飛んで逃げる個体、潜って離れる個体、気にしない個体、じわじわ離れていく個体・・・それぞれ個体差や鳥の気分もあって、ご機嫌な個体にあたると比較的ゆっくり撮影させてくれたりするんですよ。
では、まずは亜種ウミバトから。
続いて、亜種アリューシャンウミバト。
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。